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第514回生存圏シンポジウム
STE 研究連絡会現象報告会および現象解析ワークショップ
(第二回: 磁気圏・電離圏プラズマ、超高層大気変動の相互作用)

更新日: 2024/02/19

開催日時 2024/02/06(火曜日)
開催場所 九州大学西新プラザおよびオンライン
主催者 名大ISEE・京大RISH・極地研・九大i-SPES共同主催
申請代表者 阿部修司 (九州大学国際宇宙惑星環境研究センター)
所内担当者 海老原祐輔(京都大学生存圏研究所)
関連ミッション ミッション3 宇宙生存環境

概要

第514回生存圏シンポジウム「STE 研究連絡会現象報告会および現象解析ワークショップ(第二回: 磁気圏・電離圏プラズマ、超高層大気変動の相互作用)」を、令和6年2月6日に、九州大学及びZoomミーティングによるハイブリッドで開催した。研究集会では、第25太陽活動周期の極大期が迫り活発になった諸々の宇宙天気現象の概況や、その他超高層大気物理学に関連する多数の発表、議論がおこなわれた。

目的と具体的な内容

本研究集会は、太陽から地球までの現象を一つの宇宙天気現象と捉えるとともに、宇宙天気現象の予測精度向上につなげるという視点を重要テーマと位置づけて開催された。現地参加が難しい研究者や学生のため、九州大学での現地開催に加えZoomを用いたオンラインのハイブリッド研究集会とした。また、「ジオスペースの低エネルギープラズマ研究集会」、「極域・中緯度SuperDARN研究集会」との合同集会として開催した。研究集会では、極大期が迫り活発になった最近の宇宙天気現象について複数の機関から報告がおこなわれた。また、地震に伴う電離圏変動に関する研究など、多数の興味深いイベントについての講演がおこなわれた。参加者は学部生からシニアまで、さらには研究職以外の方を含み、それぞれの立場から活発な議論がおこなわれた。

生存圏科学の発展や関連コミュニティの形成への貢献

生存圏の現況を把握するためには、その環境に大きく作用する太陽-地球結合の物理を広く理解する必要がある。本研究集会は、主に太陽地球系全体に関連する複合現象を取りあげ、人工衛星、宇宙ステーション、ロケット、地上レーダー、計算機シミュレーションなど様々な手法を用いて、太陽-地球結合をひとつのシステムとして理解することを目的として開催され、生存圏科学の発展に大きく貢献した。また、ハイブリッドかつ2研究集会との合同集会として開催することで、分野間の接合と活発な議論の場を提供し、関連コミュニティの形成・発展に貢献した。

プログラム

【座長:阿部修司(九大i-SPES)、橋本久美子(電通大)】
10:00-10:20 (一般講演) 宇宙天気長期変化の概況報告
<オンライン> 篠原学(鹿児島高専)

10:20-10:40 (一般講演) 期間概況報告
阿部修司(九大i-SPES)

10:40-11:00 (一般講演) 宇宙線中性子観測データ報告
<オンライン> 渡邉堯(宇宙線WDC)

11:00-11:20 (一般講演) 2023年11月~2024年1月の静止軌道高エネルギー電子環境(ひまわり8号)
<オンライン> 長妻努(NICT)

11:20-11:40 (一般講演) 現象報告期間におけるHOP radars/SuperDARN観測報告
西谷望(名大ISEE)、堀智昭(名大ISEE)、SuperDARN PIs

11:40-12:00 (一般講演) 地磁気現象概況報告(2023年10月~2024年1月)
<オンライン> 稲村友臣(気象庁地磁気観測所)

12:00-13:30 (昼食)

【座長:尾花 由紀(九大i-SPES)、新堀淳樹(名大ISEE)】
13:30-13:50 (一般講演) 日出没前後のSC極性変化
菊池崇(名大ISEE)、橋本久美子(電通大)、尾花由紀(九大i-SPES)、細川敬祐(電通大)、海老原祐輔(京大RISH)

13:50-14:10 (一般講演) HFドップラーによる2023年3月23日、11月5日磁気嵐の電離圏変動観測
<オンライン> 坂井純 (電通大) 、橋本久美子(電通大)、細川敬祐(電通大)、HFD計測グループ

14:10-14:30 (一般講演) HFドップラーによる2023年3月23日、11月5日磁気嵐の電離圏電場観測
橋本久美子(電通大)、坂井純(電通大)、細川敬祐 (電通大)、HFD計測グループ

14:30-14:50 (一般講演) 複数衛星データによる太陽風擾乱の解析
<オンライン> 亘慎一(NICT)

14:50-15:10 (一般講演) VLF/LF帯標準電波を用いた2023年4月23日火球による下部電離圏変動の解析
<オンライン> 古谷凌汰(千葉大)、 大矢浩代(千葉大)、土屋史紀(東北大PPARC)、中田裕之(千葉大)

15:10-15:30 (一般講演) 宇宙機再突入に関わるVLF電波放射の方探解析と最近の衛星再突入現象について
<オンライン> 渡邉堯(NICT)、小林美樹(NMS)、加藤泰男(名大ISEE)、鈴木和博(NMS)

15:30-15:45 (休憩)

【座長:西谷望(名大ISEE)】
15:45-16:05 (一般講演) Report on Equatorial Magnetic Field Variations based on EE-index: from October 2023 to January 2024
<オンライン> ギルギス キロロス(九大i-SPES)、魚住禎司(九工大 LASEINE)、藤本晶子(九工大)、阿部修司(九大 i-SPES)、吉川顕正(九大理, 九大 i-SPES)

16:05-16:25 (一般講演) 大地震の地面、大気、および電離圏に現れる前兆現象の研究
小山孝一郎(九大i-SPES)

16:25-16:45 (一般講演) 2024年能登半島地震後に見られる電離圏変動について
新堀淳樹(名大ISEE)、大塚雄一(名大ISEE)、惣宇利卓弥(名大ISEE)、西岡未知(NICT)、Perwitasari Septi(NICT)、西谷望(名大ISEE)

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2023年4月5日作成/2024年2月19日更新

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