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第289回生存圏シンポジウム
マイクロ波化学応用セミナー
—化学・医学への電磁波応用の展開—

更新日: 2016/01/05

開催日時 2015(平成27)年7月3日(金) 13:00–17:30
開催場所 京都大学宇治キャンパス宇治おうばくプラザ セミナー室4、5
主催者 京都大学生存圏研究所
申請代表者 三谷友彦 (京都大学生存圏研究所)、
松村竹子 ((有)ミネルバライトラボ)
所内担当者 三谷友彦、渡辺隆司、篠原真毅 (京都大学生存圏研究所)
関連ミッション ミッション 2 (太陽エネルギー変換・利用)
関連分野 マイクロ波化学応用

協賛:特定非営利活動法人日本電磁波エネルギー応用学会

目的と具体的な内容

マイクロ波を中心とした電磁波エネルギー応用研究は、特に化学分野を中心に年々活発になっている。本セミナーの目的は、電磁波エネルギー応用の新展開として化学分野・医学分野の研究者に各分野の観点からのマイクロ波利用に関する講演をして頂き、幅広く議論を行うことである。

朝熊先生には、化学工学の観点からのマイクロ波利用について、特にマイクロ波照射時のバブル形成に関する研究内容を紹介頂いた。近田先生には、企業でのマイクロ波装置開発を中心にマイクロ波プロセスの現状および課題について講演頂いた。内藤先生にはマイクロ波照射NMR分光法の最新の研究内容をご紹介頂き、NMR分光法はマイクロ波化学反応の特異な現象を説明できる手段の一つとなり得る可能性について講演頂いた。田伏先生には医学、特に外科の観点からのマイクロ波加熱応用について講演頂いた。いずれの講演も、マイクロ波加熱応用の最新動向と新たな知見を得る上で大変有意義であり、質疑応答も活発であった。

生存圏科学の発展や関連コミュニティの形成への貢献

参加者は学内外の研究者や学生、企業と多岐に渡っており、学術面だけではなく将来のマイクロ波化学プロセスの産業化までを踏まえた幅広い議論を行うことができた。また、本セミナーは「特定非営利活動法人 日本電磁波エネルギー応用学会」に協賛頂き、学会員へのメール配信およびホームページ上での告知をして頂いた。これにより、参加者総数44名のうち、学外からの参加者が29名(66 %)、企業からの参加者が18名(41 %)と多かった。

なお、本セミナー終了後、参加者に対して生存圏フォーラムの入会案内を配信した。

プログラム

13:00–13:10 セミナー趣旨説明
13:10–13:50 化学工学からみたマイクロ波利用の探索 ~特殊効果の発見を目指して~
朝熊裕介(兵庫県立大学・准教授)
13:50–14:30 マイクロ波液相無機合成と装置化技術
近田司(元日本化学機械製造株式会社)
14:30–14:50 休憩
14:50–15:30 マイクロ波照射NMR分光法による液晶分子のマイクロ波加熱機構の解明
内藤晶(横浜国立大学・教授)
15:30–16:10 医学分野の観点からのマイクロ波加熱応用
田伏克惇(特定非営利活動法人Microwave Surgery研究会・理事長、大阪薬科大学・招聘教授)
16:10–17:30 総合討論&装置見学(ADAM & A-METLAB)
17:30 懇親会(おうばくプラザ・レストランきはだを予定)

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2015年6月8日作成,2015年8月18日更新

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