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第340回生存圏シンポジウム
平成28年度DOL/LSF全国・国際共同利用研究成果報告会

更新日: 2021/04/23

開催日時 2017(平成29)年2月27日(月)13:00から
開催場所 京都大学生存圏研究所 木質ホール3階
主催者 吉村剛(京都大学生存圏研究所居住圏環境共生分野)
申請代表者 吉村剛(京都大学生存圏研究所居住圏環境共生分野)
関連ミッション ミッション1 環境診断・循環機能制御
ミッション4 循環材料・環境共生システム
関連分野 生存圏科学、木材保存学、昆虫生態学、微生物生態学、森林生態学、居住圏環境学。

概要

本研究集会では、DOL(居住圏劣化生物飼育棟)/LSF(生活・森林圏シミュレーションフィールド)全国・国際共同利用研究課題として2016(平成28)年度に採択された16課題について、その研究成果を報告し、幅広い分野の専門家とのディスカッションによって、より発展・深化させた。

目的と具体的な内容

本研究集会は、DOL/LSF全国・国際共同利用研究課題として2016(平成28)年度に採択された16課題について、その研究成果を報告し、種々の分野の専門家とのディスカッションによって、より発展・深化させることを目指して行われたものである。

京都大学生存圏研究所における全国・国際共同利用研究をより一層発展させるためには、共同利用研究を実施している研究者どうしが互いの研究成果について真摯に討論しあい、研究の深化とネットワーク化を進めることが必要である。本シンポジウムでは16課題の研究成果が報告され、各課題の将来の方向性や共同利用のありかたについて討論された。

生存圏科学の発展や関連コミュニティの形成への貢献

本研究集会では、DOL/LSF全国・国際共同利用研究課題として平成28年度に採択された課題について、その研究成果を報告し、種々の分野の専門家とのディスカッションによって、より発展・深化させることを目指している。

このことによって、木質科学、微生物工学、生態学などにおけるコミュニティー全体の研究の発展をサポートすることができるとともに、異分野の研究者との交流によって、新しい研究テーマの発掘や創成に結びつくことが期待される。また、研究課題には多くの学生も参加しており、本研究集会への参加及び発表については、教育的効果も大きい。

上述した通り、DOL/LSF全国・国際共同利用研究は、木質科学、微生物工学、生態学などの多くのの研究分野にわたっており、本報告会の開催によって異分野との融合による新しい研究テーマの発掘につながることが大きく期待される。

これらの研究分野における新しい融合的研究課題の創成は、まさに生存圏研究所が主導してきた生存圏科学そのものであると言える。特に、ミッション1-環境診断・循環機能制御、およびミッション4-循環材料・環境共生システム、と関係が深い。また、専門委員会・国際アドバイザリー委員にも本研究集会に参加いただくことによって、生存圏科学の国際的認知度の向上にも大きく貢献している。

プログラム

13:00 開会挨拶
13:05–14:50

課題番号01~08の発表

  1. 人工乾燥における本乾燥の処理時間が木材の耐シロアリ性に及ぼす影響(新規)
    研究代表者:徳島県・農林水産総合技術支援センター 橋本茂
  2. 廃棄物を基質とした新規乾材シ アリ用ベイト剤の開発(継続・国際)
    研究代表者:京都大学・生存圏研究所 吉村剛
  3. 振動・音響的アプローチによるシロアリの挙動制御に関する実験的研究(継続・国際)
    研究代表者:大分大学・工学部 富来礼次
  4. ストロンチウムやセシウムがシロアリおよびシロアリ腸内共生微生物叢におよぼす影響の解析(継続)
    研究代表者:筑波大学・生命環境科学研究科 青柳秀紀
  5. 腐朽過程を考慮した木片混じり土の力学特性の把握(継続)
    研究代表者:名古屋大学・工学研究科 中野正樹
  6. 大型木造の接合部における生物劣化を評価するための基礎的研究(継続)
    研究代表者:宮崎県・木材利用技術センター 中谷誠
  7. シロアリによるスギ材の食害促進物質の探索(新規)
    研究代表者:宮崎県・木材利用技術センター 須原弘登
  8. リモナイトのシロアリ類に対する忌避効果(継続)
    研究代表者:京都工芸繊維大学・生物資源フィールド科学教育研究センター 秋野順治
14:50–15:10 休憩
15:10–16:55

課題番号09~16の発表

  1. 木造大壁の内部劣化診断手法に関する研究(新規)
    研究代表者:前橋工科大学 堤 洋樹
  2. 合成木材の屋外耐久試験(継続)
    研究代表者:山梨県・森林総合研究所 小澤雅之
  3. 蟻害を受けた木質接合具の残存耐力に関する実験的研究(継続)
    研究代表者:京都大学・生存圏研究所 森拓郎
  4. 年輪幅からみた奈良県産スギの耐蟻性評価(継続)
    研究代表者:奈良県森林技術センター 増田勝則
  5. 木材への腐朽菌侵入とシロアリ侵入の関係(継続)
    研究代表者:熊本高等専門学会 木原久美子
  6. 金属固体を用いた防腐防蟻処理の開発(継続)
    研究代表者:富山県・農林水産総合技術センター木材研究所 栗崎宏
  7. 高湿環境下における保存処理木材に接する金物類の腐食評価(継続)
    研究代表者:中部大学・工学部 石山央樹
  8. 環境と調和した木材保存法の開発(新規)
    研究代表者:京都大学・生存圏研究所 吉村剛
16:55 閉会挨拶

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2017年1月17日作成,2017年3月14日更新

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