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ロングライフイノベーション共同研究(11)

更新日: 2016/01/05

課題設定型プロジェクト「生存圏科学の新領域開拓 ~ロングライフイノベーション共同研究~」を設定し、人を取り巻く「圏(空間)」の特性変化と健康の因果関係を科学的に解明し、安心・安全な社会の構築に貢献することを目指した研究を推進しています。主要テーマは、圏間をまたぐ以下の5課題です。
1. バイオマス由来の生体防御物質:バイオマスを人為的に構造変換することによって生体防御物質を生産します。「木竹酢液の抗ウイルス性物質の探索」に取り組み、抗ウイルス性物質を特定しました。森林圏生物から生理活性物質を探索する「新規生体防御物質」の研究や、これらの研究の基礎となる「革新的バイオマス構造解析技術基盤」を推進しています。
2. 木質住環境と健康:木材の空気汚染物質浄化機能とVOC(揮発性有機化合物)の放出を解析し、これらに対する室内空気質環境下のヒトの生理・心理的応答について解析します。
3. 電磁場の生体影響:生活環境における電磁場の種類と曝露される頻度が増加していることに呼応し、電磁波の生体への影響を細胞レベル、遺伝子レベルで解析しています。
4. 大気質と安心・安全:人の健康に直接、間接的に影響を及ぼしうる大気質の変動を、現場およびグローバルな観測、室内実験を組み合わせて、総合的に解析しています。
5. 千年居住圏:木の文化を先端科学で理解し、人の居住環境やそれを構成する木質材料、住空間を、超寿命で安心なものとする研究を実施しています。
この他、「微細気泡水効果の原理解明と環境・材料・農業分野への応用」、「樹木年輪と歴史・古環境」などの圏間共同研究や、新研究醸成プロジェクトに取り組んでいます。これらの研究成果は、新領域開拓研究シンポジウムで公開し、「震災復興の瓦礫処理」、「微細気泡水の植物育成への応用」など、社会還元につながる成果を得ています。

ju-rc2015-12ss拡大図

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2015年8月13日作成,2015年8月19日更新

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