Research Institute for Sustainable Humanosphere

定例オープンセミナー

案内

  • 第248回定例オープンセミナーは2019年10月23日(水)12時30分~13時20分に総合研究実験1号棟5階HW525にて開催します。
  • 宇治キャンパス建物配置図PDFファイル
  • 定例オープンセミナー開催日・題目・発表者の一覧
  • 第34回からオープンセミナーの回数は2004 (平成16)年度からの通し番号表示にしました。
  • 2008年度より開始時刻および終了時刻は12:30~13:20になりました。
  • 年度末に萌芽ミッション研究の総決算として「生存圏ミッションシンポジウム」を開催します。

第248回定例オープンセミナー(2019年10月23日 12:30,於HW525)

【発表者】 Chung-Chi Lin (Professor, Department of Biology, National Changhua University of Education, Changhua, Taiwan)
【題目】 The Development and Application of New Technology in the Monitoring and Control Techniques of Red Imported Fire Ant
【内容】 This seminar is to introduce the application of novel technologies in managing red imported fire ants (hereinafter referred to as fire ant) in Taiwan. The unmanned aerial vehicle (UAV) is employed to monitor fire ants and also to facilitate area-wide broadcast of toxic bait, especially for infestations located in challenging terrain (e.g., personal property without access, hillside or riverbank). A high-resolution camera that provides multispectral/hyperspectral/near infrared imaging capabilities is mounted on a UAV that flies over the target area at a height of roughly 20–50 m. Fire ant nests are detected based on the reflectance spectrum of a nest relative to surrounding areas, and the efficiency of detection is enhanced by the AI-powered image recognition system. Using UAV to broadcast toxic bait has reduced the need of manpower, amount of bait and cost while increased the accuracy of bait treatment that collectively lead to a better control outcome. We also developed and manufactured a novel lure station and trap using 3D printing technology, and both are now incorporated in the current fire ant control framework in Taiwan. A cellphone application incorporated with the AI image recognition system is now being developed and expected to assist in field identification of fire ant, particularly for those front-lined fire ant management practitioners as well as general public.
【資料】 第248回 Web ページ | PDF ファイル(192 593 バイト)
Zoom ID: 215-314-2974

第249回定例オープンセミナー(2019年10月30日 12:30,於HW525)

【発表者】 髙橋昭久(群馬大学重粒子線医学研究センター・教授)
【題目】 宇宙生存環境拡大のために:宇宙放射線と重力環境変化の複合影響研究
For expansion of sustainable space environments: Evaluation studies on the combined effect of space radiation and gravity change
【内容】 再び月へ,火星へと,宇宙生存環境拡大のために取り組むべき課題が山積みです.宇宙空間は,地球上とは異なる特殊な環境です.まして,深宇宙への宇宙飛行のためには,地球磁場に補足された放射線帯を通過し,突然の太陽フレアの発生による大量の宇宙放射線や,遙か銀河の超新星爆発による高エネルギーの宇宙放射線が,直接降り注ぐ過酷な環境に曝されます.特に,宇宙飛行船の壁をも突き抜ける高エネルギーの重粒子線が.宇宙飛行士に与える悪い影響(ガン死リスクの増加)が危惧されています.将来,安全・安心に宇宙での長期居住を可能とするためには,正しくガン死リスクを分析・評価し,そのリスク対応をどうするかの意思決定が重要です.従来,宇宙でのガン死リスク評価は,宇宙放射線の質と量のみで推定されてきました.我々は,宇宙放射線のみならず,宇宙での重力環境変化との複合影響に着目しています.
宇宙実験を繰り返し実施することは,現実的に困難なため,地上での模擬実験での検証がすすめられています.群馬大学には,重粒子線がん治療のために,光の約70 %の速さに炭素線を加速する装置が有り,宇宙放射線に含まれる重粒子線の生物効果を調べることが可能です.我々は,新学術・JAXA・NASAの大型予算を獲得し,この加速器を利用して模擬無重力下同期照射が可能なシステムを開発し,プラットフォームとして国内外の研究者と共同研究をすすめています.これまでに,放射線と模擬無重力との複合影響で,細胞周期チェックポイントが解除される可能性と,染色体異常頻度が高くなり,ゲノム不安定性が増すことを明らかにしてきました.このことは,宇宙放射線の物理測定のみでは,発ガンのリスクを正しく評価できないことを示唆しています.さらに,マウスを用いた個体レベルの研究も進め,疑似無重力下で,免疫系臓器が萎縮し,腫瘍増殖・肺転移が亢進することを確認しました.
そこで,我々は,宇宙空間の無重力環境で本当にガンの進行が早まるのか,月や火星での低重力環境ではどうなるのか,ガンの進行を防げるのかについても,国際宇宙ステーションおよび月近傍のGatewayでの宇宙実験を見据えています.人類が「宇宙で生きる」時代の実現に向けて,是非とも貢献したいと考えています.
本講演では,我々の取り組みについて,話題提供させていただきます.
【資料】 第249回 Web ページ | PDF ファイル(261 134 バイト)

第250回定例オープンセミナー(2019年11月20日 12:30,於HW525)

【発表者】 安宅未央子(京都大学生存圏研究所・ミッション専攻研究員)
【題目】 暖温帯林における分解呼吸
The review of current research in cancer theranostics
【内容】 森林土壌圏には分解特性の異なる多様な有機物が供給され、微生物の代謝活動により分解呼吸としてCO2が放出される。分解呼吸は、時々刻々と変化する環境条件(気温や降水)に応答し短期的に変動する。なかでも易分解性炭素を主体とする基質(落葉層など)の分解呼吸は、早い分解による基質自体の重量減少と微生物活性の季節変化による影響をうけて季節的に変動する。そのため、落葉層の分解呼吸の季節的なトレンドは、土壌呼吸の季節変動に影響を与えると考えられる。本研究では、落葉層に着目した分解呼吸速度と環境要因の長期的な連続測定データから、呼吸としての重量減少量を定量化し、微生物活性の季節変化を評価することで、分解呼吸の季節変化を引き起こすメカニズムを明らかにすることを目的とした。
暖温帯林(山城試験地・京都府南部)において、コナラ落葉層を対象に分解呼吸速度(図 1)と環境要因(温度・含水比)の連続測定を2年間行った結果、落葉分解呼吸速度は同温度帯にもかかわらず秋期よりも春期の呼吸速度は高い値を示した。呼吸速度-環境要因の関係から推定された呼吸としての年間重量減少率は約35 %であった。微生物活性は温度や含水比に応じた季節変化を示したのに加え、微生物バイオマスの増減による影響を受けて変動していた。分解の主体である微生物の実態を明らかにし、その因子を組み入れた分解呼吸評価の必要性を示唆している。
【資料】 第250回 Web ページ | PDF ファイル(226 487 バイト)

第253回定例オープンセミナー(2020年1月22日 12:30,於HW525)

【発表者】 浅野麻実子(京都大学生存圏研究所・ミッション専攻研究員)
【題目】 癌セラノスティックスにおける最近の研究動向
【内容】 癌は、1980年以降日本人の死因の第一位である一方で、早期発見・早期診断により完治が可能な疾患である。その治療は、放射線療法や化学療法等、複数の治療法を組み合わせた集学的治療が主流である。また近年では、患者の病態に合わせた個別化治療が進歩し、副作用の大幅な軽減と効率的な治療が可能となった。更に、癌治療と同時に癌細胞の状態を確認・診断する「癌セラノスティックス」の開発が注目されている。
セラノスティックスは、治療(Therapy)と診断(Diagnosis)を組み合わせた造語である。治療と診断を同時並行で行うことから、治療の効率化やコストダウンに加えて、患者の生活の質(Quality of life, QOL)の劇的な改善が期待されている。具体例として、MRIやCT、PET等の画像検査と癌治療との併用や、光照射誘導ラジカルを用いる光線力学的療法を応用させた手法(フォトダイナミックセラノスティクス)、近赤外光イメージングと温熱療法を用いた手法等、幅広く開発されている。これらの開発において重要なのが、診断と治療という2つの役割を担うセラノスティックス製剤である。本製剤は、Drug Delivery System(DDS)技術を用いて設計され、例えば、抗腫瘍効果が付与された造影剤や、蛍光イメージング可能な抗癌剤等が開発されている。
演者は、マイクロ波癌治療とイメージング技術を組み合わせた癌セラノスティック製剤の開発を行っている(図 1)。本セミナーでは、近年の癌セラノスティック研究の動向を紹介するとともに、演者の研究内容についても概説する。
【資料】 第253回 Web ページ | PDF ファイル(265 923 バイト)

今後の開催日

  • 2019-11-27 第251回定例オープンセミナー
    Biological actions and possible medical applications of nanosecond pulsed electric fields
    ナノ秒パルス高電界の生体作用と医療応用
    矢野憲一(熊本大学パルスパワー科学研究所・教授)
    Zoom ID: 215-314-2974
  • 2020-01-29 第254回定例オープンセミナー
    Microscopic analysis of chaotic vehicular traffic with various types of vehicles
    多様な車種が入り交じる自動車交通の微視的解析
    長濱章仁(立命館大学立命館グローバル・イノベーション研究機構・研究助教)
    Zoom ID: 215-314-2974

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