Research Institute for Sustainable Humanosphere

学際萌芽研究センター

生存圏学際萌芽研究センターは、生存研の5つのミッションにかかわる萌芽・学際的な研究を発掘・推進し、中核研究部および開放型研究推進部と密接に連携して新たな研究領域の開拓をめざすことを目的に設置しました。所内教員のほか、ミッション専攻研究員、学内研究担当教員、学外研究協力者と共同で生存圏学際新領域の展開に努めています。生存研が平成22年度から共同利用・共同研究拠点研究所として活動するなかで、当研究センターはプロジェクト型共同研究の拠点活動を担っています。なかでも、若手を対象とする学際・萌芽的な研究公募による「生存圏科学萌芽研究」、学内・学外研究者を対象に広く公募して生存研の5つのミッションを遂行する「生存圏ミッション研究」、生存圏に特徴的なプロジェクト型共同研究の「生存圏フラッグシップ共同研究」の3つの連携研究活動を推進しています。これらの公募型研究にくわえて、学内・学外のさまざまな教育・研究プログラムをとおしての国際共同研究を推進するとともに、「生存圏シンポジウム」や「オープンセミナー」などの共同研究集会を実施しています。exploratory_center_01

オープンセミナーの開催

「オープンセミナー」は水曜日の昼食時に開く気軽なRISH内の研究会です。RISH内外から講師を招き、研究所内における成果の共有、新しい研究シーズの発見、研究協力の強化に努めています。令和2年度はオープンセミナーを12回開催し、通算では266回に達しています。生存圏アジアリサーチノードと連動して、インターネットを通じた講演の海外配信を開始しました。今年度は8件をインドネシア研究院(LIPI)と航空宇宙研究所(LAPAN)に配信しました。

シンポジウム(研究集会)の開催

生存圏研究所の設立以来、毎年多数の「生存圏シンポジウム」を公募・運営し、共同利用・共同研究拠点活動の研究成果の公開、生存圏科学の啓発と関連コミュニティの拡大に努めてきました。これまでの累計は447回に達しています。令和2年度にはセンターでは22件をサポートし、開催地は日本だけでなくインドネシア・中国等の外国にも広がっています。毎年度末には、研究所の活動を総括するとともに、今後の活動指針を討議する「生存圏ミッションシンポジウム」を企画・運営しています。

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ミッション専攻研究員による萌芽研究

生存研は、生存圏科学の共同利用・共同研究拠点として、人類の生存に必要な領域と空間、すなわち人間生活圏、森林圏、大気圏、および宇宙圏を「生存圏」としてグローバルにとらえ、その「科学的診断と技術的治療」に関する革新的学際領域の開拓と発展をはかることをめざしています。ミッション専攻研究員は、研究所の学際萌芽研究センターに所属し、生存圏科学の創成をめざす5つのミッションに関わる萌芽・融合的な研究プロジェクトに取り組む若手研究者です。

安宅未央子:樹体内炭素動態に基づいた森林土壌の炭素放出プロセスの解明

本研究では、樹体内外の炭素動態を観測することで、地上部ー地下部生態系間のつながりに着目した森林土壌炭素放出プロセスを解明することを目指しています。

中村亮介:母岩が異なる森林土壌からの炭素放出と微生物群集の関係解明

本研究は、異なる母岩の風化で生成した土壌を対象とし、森林生態系における有機物分解と微生物群集の分解機能の関係を明らかにする。

Pui Ying LAM:バイオエネルギー及びファイトケミカルスの持続的生産に向けたイネ科バイオマスへの新規なリグニン、フラボノイド、スチルベノイド特性の導入

イネ科植物は木質バイオマスや様々な有用ファイトケミカルスの供給源として重要な植物グループの1つである。本研究では、特にリグニン、フラボノイド、スチルベノイド生合成経路に着目して、代謝工学によるイネ科植物の木質バイオマスや有用代謝産物の生産性及び利用特性の向上を図る。

安藤大将:HSQC-NMR分析を用いた木質接着剤の接着機構解明および改良リグニンの接着剤へのアプローチ

クエン酸を用いた天然系木材接着の接着機構を解明し、その知見を生かし、リグニン系接着剤を開発することを目標に研究を進めています。

Holger Christian SCHAEFER:高頻度測定による森林土壌内の菌根菌糸の生産・分解プロセスの解明

本研究では、高解像度スキャナーを用い、森林土壌における菌根菌糸の生産・分解を測定し、その生産・分解と森林炭素フラックスの連関を解明することを目指しています。

 

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共同研究

生存圏科学萌芽研究

人類の持続的生存の基盤となる生存圏科学に関わる萌芽的研究を発掘・推進するために、平成21年度から学内外の40歳以下の若手研究者を対象に、平成28年度には国外からの応募を可能とし、令和元年度からは応募資格から年齢制限をなくし共同研究を公募・実施しています。令和2年度は6件の研究課題を採択しました。

採択課題一覧

生存圏ミッション研究

当研究所では、人類の生存に関わる直近の課題に取り組むために、5つの科学ミッションを設定しています。これらの生存圏ミッションを進展させるために、学内外の研究者を対象に平成21年度から共同研究を公募・実施しています。平成28年度には国外からの応募を可能とし、令和2年度は、22件の課題を採択しました。

採択課題一覧

生存圏フラッグシップ共同研究

生存圏フラッグシップ共同研究
「生存研フラグシップ共同研究」は、中核研究部などで個別に実施していたプロジェクト型共同研究を支援し、それらの可視化を進めることを目的としています。平成28年度には内容の見直しを行うとともに、課題数を5つまで拡張しました。

 


バイオナノマテリアル共同研究

研究代表者: 矢野浩之

持続型の植物資源から、セルロースナノファイバーの製造・機能化・構造化に関する次世代基盤技術の開発とその実用化を、異分野連携、垂直連携の体制で進めています。

 


熱帯植物バイオマスの持続的生産利用に関する総合的共同研究

研究代表者: 梅澤俊明

生存研が蓄積してきた熱帯アカシア人工林に関する成果に基づいて、熱帯樹木および草本系バイオマス資源の持続的な生産と利用の基盤を確立することを目的としています。


 

宇宙生存圏におけるエネルギー輸送過程に関する共同研究

研究代表者: 大村善治

太陽風からオーロラ及び放射線帯に至るエネルギー輸送過程を明らかにし、生存圏の安心・安全の担保に貢献します。

 


マイクロ波応用によるエネルギーの輸送・物質変換共同研究

研究代表者:篠原真毅

 本共同研究の目的は、通常は通信やレーダーで用いられるマイクロ波を、エネルギーとして利用し、ワイヤレスのエネルギー輸送(マイクロ波送電・ワイヤレス給電)や、マイクロ波加熱による物質変換(木質バイオマスからのバイオエタノール、バイオケミカルス生成の高効率化、及び無機系の材料創生)です。本共同研究は、生存圏研究所の特性を生かし、マイクロ波工学と化学研究者、及び物質構造解析の研究者が参加することにより、マイクロ波エネルギー応用科学の発展と応用技術開発を目指します。


赤道ファウンテン

研究代表者:山本衛

 赤道大気中では積雲対流が活発であり、大気波動を発生させ上層大気にエネルギーと運動量を輸送します。また低中緯度地域に由来する物質は、赤道地域に収束し、上方に吹き上げられ地球全体に拡散します。我々はこれらのプロセスを「赤道ファウンテン」と名付け、インドネシアの赤道大気レーダーやその他の機器による観測、モデルやシミュレーションの取組みによって研究します。本プロジェクトでは、赤道MUレーダー計画も推進します。

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