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マイクロ波エネルギー伝送実験装置

更新日: 2020/11/27

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METLAB は、無線電力伝送、宇宙太陽発電所SPS、電波科学一般、および生存圏科学に関する研究に供する共同利用設備です。METLAB、SPSLAB、A-METLABを中心とする研究設備に加え、大電力マイクロ波発生/測定装置やフェーズドアレイ装置も利用できます。

マイクロ波エネルギー伝送実験装置(METLAB)と宇宙太陽発電所研究棟(SPSLAB)

METLAB は、高耐電力電波吸収体(1 W/cm²以上)を配した16m(L)×7m(W)×7m(H) の電波暗室で、ターンテーブルとX-Y ポジショナを利用できます。このほか、スペクトラムアナライザやネットワークアナライザ、パワーメータ等の各種マイクロ波測定器や、2.45GHz、5kW のマグネトロン発振器と直径2.4mのパラボラアンテナ、レクテナアレイも利用可能です。SPSLAB は3m×3m のアンテナを測定可能な平面型近傍界測定装置をそなえたシールドルームと研究スペースとで構成されます。アンテナや回路の設計・開発・測定・評価までを一貫して実施できます。

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高度マイクロ波エネルギー伝送実験装置(A-METLAB)と高度マイクロ波電力伝送用フェーズドアレイ・受電レクテナシステム

micro3A-METLABは、34m(L)×21m(W)×10m(H)の建物内に設置された18m(L)×17m(W)×7. 3m(H)の電波暗室と、10mΦ、10t、10kWのフェーズド・アレイを測定可能なplane-polar型の近傍界測定装置で構成されます。暗室には1W/cm² に耐える電波吸収体をそなえ、class 100,000 のクリーンブースとしても利用できるので、直径10mの人工衛星に関する実験も可能です。高度マイクロ波電力伝送用フェーズドアレイ・受電レクテナシステムは、世界最高性能のマイクロ波エネルギー伝送用フェーズドアレイとレクテナアレイです。レトロディレクティブ、REV法、PAC法、並列化法などの多様な目標推定手法とビームフォーミング手法をそなえ、さまざまなビームフォーミング実験、目標追尾アルゴリズム実験、制御系を利用したアンテナ開発研究、アンテナを利用した回路開発研究、レクテナ実験、無線電力伝送実験が可能です。

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宇宙圏電磁環境計測装置性能評価システム(PEMSEE)

micro4測定環境設備および測定を行なうセンサーと計測機器とで構成されるPEMSEEは、宇宙電磁環境中に発生する微弱な電波現象を捉える計測装置の性能評価を目的としています。外来ノイズの影響を除去する電磁シールドルーム(二重シールドルーム)は高感度機器の性能評価に対応できます。衛星搭載機器の試験ができるよう電磁シールドルーム内にクリーンブース(Class 10,000以下)を設置しているほか、温度環境の変化に関する試験のできる恒温装置もそなえています。宇宙用に限らず、電磁的にも環境的にもクリーンな状態で測定機器の性能試験が可能です。電磁適合性(EMC)の試験に対応できるセンサー、計測器もそなえています。

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