フラッグシップ共同研究「宇宙生存圏におけるエネルギー輸送過程に関する共同研究」
更新日: 2017/10/13
プロジェクト概要
「宇宙生存圏におけるエネルギー輸送過程に関する共同研究」
研究代表者: 大村善治
太陽風からオーロラ及び放射線帯に至るエネルギー輸送過程を明らかにし、生存圏の安心・安全の担保に貢献します。
活動実績
日本学術振興会 科研費基盤研究 (S)
「 宇宙プラズマ中の電磁サイクロトロン波による電子加速散乱機構の実証的研究」
(2017-2021)代表:大村善治
研究課題番号:17H06140
理論・シミュレーションから予測される電磁サイクロトロン波の特性と電子加速散乱機構を、
複数衛星による波動と粒子の観測データから実証すると同時に、
その物理の普遍性を宇宙空間の異なる領域におけて検証する。
そこから得られる新しい物理的知見を活かして、多点同時観測を実現する
次世代小型プラズマ波動粒子計測器の基礎開発も行う。
オーロラ・サブストームに関する 新しいメカニズムの提唱
オーロラ爆発(オーロラ・ブレイクアップ)は極域電離圏と宇宙を繋ぐ電流が
急増することとでおこる。このとき極域電離圏では莫大なエネルギーが消費される。
宇宙空間で3つの発電作用領域が順に活性化し、オーロラ爆発を特徴づける移動性の
サージ構造が現れる過程を大規模数値シミュレーションの結果を解析することで明らかにした。
http://www.jsps.go.jp/j-grantsinaid/22_letter/data/news_2017_vol2/p08.pdf
(科研費NEWS 2017 Vol. 2より)
国際電波科学連合(URSI) アップルトン賞 (Appleton Prize)
受賞者名 大村善治 (2017年8月)
「放射線帯における非線形波動粒子相互作用の理論、コーラスおよびイオンサイクロトロン放射のシミュレーション、相対論的電子の加速および降下現象に対する顕著な貢献」