目的および内容
MUレーダーは滋賀県甲賀市信楽町に位置する中層・超高層及び下層大気観測用VHF帯大型レーダーで、1984年の完成後すぐから全国(国際)共同利用に供されてきた。2003年度に「MUレーダー観測強化システム」が導入され、レーダーイメージング観測などの機能向上が図られている。MUレーダーは世界初のアクティブ・フェーズド・アレイ方式の大気レーダーとして、IEEEマイルストーンに認定された。一方、インドネシア共和国西スマトラ州に位置する赤道大気レーダー(EAR)は、2000年度末に完成した大型大気観測用レーダーで、2005年10月からEARとその関連設備の全国国際共同利用を行っている。本研究集会では、共同利用により得られた研究成果のほか、大気レーダー・大気科学に関連する研究成果や計画について報告・議論することを目的とする。従来、MUレーダーシンポジウム、赤道大気レーダーシンポジウムとして別々に研究集会を開催してきたが、両レーダーの連携した共同利用研究を一層促進するために、2012年6月に両共同利用専門委員会を統合したことを受けて、同年よりMUレーダー・赤道大気レーダーシンポジウムとして開催している。発表は全て口頭発表で、充分な質疑の時間を確保するため、1件当たり20分以上の時間を確保する。30件程度の発表が見込まれるため、2日間に渡って開催する。新型コロナウィルス感染状況が見通せないため、今年度も完全オンラインでの開催を予定している。なお、発表内容を記録に残すため、プロシーディング集をWeb掲載する。
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2023年4月5日作成