Research Institute for Sustainable Humanosphere

第182回生存圏シンポジウム
第5回赤道大気レーダーシンポジウム

開催日時 2011/09/08(木) 13:30–18:00 - 2011/09/09(金) 9:30–11:50
開催場所 京都大学生存圏研究所 木質ホール3階
主催者 京都大学生存圏研究所
申請代表者 橋口浩之 (京都大学生存圏研究所レーダー大気圏科学分野)
関連ミッション ミッション 1 (環境計測・地球再生)
ミッション 3 (宇宙環境・利用)
関連分野 地球物理・気象・気候・リモートセンシング・情報通信。

赤道大気レーダーシンポジウム (http://www.rish.kyoto-u.ac.jp/ear/sympo.html)

目的と具体的な内容

インドネシア共和国西スマトラ州に位置する赤道大気レーダー (EAR) は、2000 年度末に完成した大型大気観測用レーダーで、生存圏研究所では 2005 年 10 月から EAR とその関連設備の全国国際共同利用を行っている。本研究集会では、共同利用により得られた研究成果のほか、熱帯大気に関連する研究成果や計画、大気レーダーに関する研究成果について報告・議論することを目的とする。

2005 年度に 22 件でスタートした EAR 共同利用は、近年は毎年 30 件前後の共同利用課題が実施され、活発な共同利用研究が実施されている。過去 4 回の本シンポジウムでは、共同利用研究者同士の活発な議論が展開された。第 5 回を迎える本シンポジウムでは、17 件の発表が全て口頭発表で行われ、1 件当り 20 分の時間を取り、十分な議論を行うことができた。また、発表内容を記録に残すため、プロシーディング集を印刷・刊行した。

生存圏科学の発展や関連コミュニティの形成への貢献

本シンポジウムは、生存圏研究所が掲げる 4 つのミッションのうち、主としてミッション 1 「環境計測・地球再生」に、一部ミッション 3 「宇宙環境・利用」に関連するものである。生存圏研究所では、生存圏科学の重要地域の一つとして低緯度赤道域に注目し、大気科学の分野において、長年に渡ってインドネシアとの研究協力を進め、赤道大気レーダーを設置しインドネシア航空宇宙庁 (LAPAN) との協力のもとで運営している。本シンポジウムでは、赤道大気レーダーを中心として赤道熱帯域で進行中の生存圏科学に関する研究活動の活発な議論が展開された。また、共同利用者以外の参加者も多く、新たな EAR 共同利用者の開拓が期待される。

プログラム

9月8日

   (座長: 川村誠治)
13:30–13:40 あいさつ
赤道大気レーダー全国国際共同利用専門委員長 橋口浩之 (京大RISH)
13:40–14:00 インドネシアの宇宙天気研究推進と体制構築
山本衛・橋口浩之・山本真之 (京大RISH)・大塚雄一 (名大STE)・長妻努・津川卓也 (情報通信研究機構)・Sri Kaloka (LAPAN, インドネシア)
14:00–14:20 インドネシア・コトタバンにおける沿磁力線不規則構造のレーダー観測
大塚雄一・西岡未知・塩川和夫 (名大STE)・山本衛 (京大RISH)・Effendy (LAPAN, インドネシア)
14:20–14:40 インドネシアのVHFレーダーおよびSEALION観測網データを用いた真夜中過ぎ電離圏擾乱の研究
西岡未知・大塚雄一 (名大STE)・津川卓也 (NICT)・塩川和夫 (名大STE)
14:40–15:00 大気光撮像による赤道域での中規模伝搬性電離圏擾乱と中間圏大気重力波の同時観測
福島大祐・塩川和夫・大塚雄一・西岡未知 (名大STE)
15:00–15:20
   (座長: 櫻井南海子)
15:20–15:40 西スマトラ山岳地域における季節内変動に関連した降水システムの特徴
柴垣佳明 (大阪電通大)・橋口浩之 (京大RISH)・下舞豊志・古津年章 (島根大)・濱田純一・森修一・山中大学 (JAMSTEC)・深尾昌一郎 (福井工大)
15:40–16:00 赤道大気レーダー・偏光ライダーによる層状性降水の詳細観測
山本真之・橋口浩之 (京大RISH)・妻鹿友昭 (京大理)・柴田泰邦・阿保真 (首都大)・下舞豊志 (島根大)・柴垣佳明 (大阪電通大)・山本衛 (京大RISH)・山中大学 (JAMSTEC)・深尾昌一郎 (福井工大)・Timbul Manik (LAPAN, インドネシア)
16:00–16:20 熱帯対流圏界面領域の赤道ケルビン波通過にともなう雲頂高度の変動について
鈴木順子 (JAMSTEC)・藤原正智 (北大)・濱田篤 (AORI)・稲飯洋一 (東北大)・山口潤 (JAXA)・城岡竜一 (JAMSTEC)・長谷部文雄 (北大)・鷹野敏明 (千葉大)
16:20–16:40 赤道波動擾乱の等価深度による降水特性の違い
安永数明 (JAMSTEC/RIGC)
16:40–17:00
   (座長: 下舞豊志)
17:00–17:20 スマトラ島西岸沖の多雨要因についての考察
櫻井南海子 (NIED)・森修一 (JAMSTEC)・川島正行・藤吉康志 (北大低温研)・濱田純一 (JAMSTEC)・Wendi Harjupa (LAPAN)・橋口浩之 (京大RISH)・Fadli Syamsdin (BPPT)・松本淳 (JAMSTEC, 首都大)・山中大学 (JAMSTEC, 神大理)
17:20–17:40 航空安全運航のための次世代ウィンドプロファイラによる乱気流検出・予測技術の開発
橋口浩之・山本衛・東邦昭 (京大RISH)・川村誠治 (NICT)・足立アホロ (気象研)・梶原佑介・別所康太郎 (気象庁/気象研)・黒須政信 (日本航空)
17:40–18:00 1.3GHz帯ウィンドプロファイラによる航空路上の乱気流監視の可能性
梶原佑介 (気象庁/気象研)・橋口浩之・山本衛・東邦昭 (京大RISH)・川村誠治 (NICT)・足立アホロ (気象研)・別所康太郎 (気象庁/気象研)・黒須政信 (日本航空)
18:15–20:15 懇親会

 

9月9日

   (座長: 柴垣佳明)
9:30–  9:50 衛星通信回線の降雨減衰統計の長期変動特性と赤道域気候変動について
前川泰之・柴垣佳明 (大阪電通大)・佐藤亨 (京大情報学)・山本衛・橋口浩之 (京大RISH)・深尾昌一郎 (福井工大)
9:50–10:10 Statistical Analysis of Precipitation Propagation over Indonesia Based on Infrared Brightness Temperatures Observation
Marzuki, Hiroyuki Hashiguchi, Masayuki K. Yamamoto (京大RISH), Manabu D. Yamanaka, Shuichi Mori (JAMSTEC)
10:10–10:30 EARおよびBLRを用いたインドネシア域の雨滴粒径分布高度プロファイルの季節内変動
浅越章宏・古津年章・下舞豊志 (島根大)・橋口浩之 (京大RISH)・藤吉康志 (北大低温研)
10:30–10:50
   (座長: 橋口浩之)
10:50–11:10 赤道域対流圏界面領域オゾンの高分解能観測用ライダーの開発
長澤親生・柴田泰邦・阿保真 (首都大)
11:10–11:30 熱帯対流圏界面遷移層における東西非一様な温度場の成層圏準二年周期振動にともなう変動
西本絵梨子・塩谷雅人 (京大RISH)
11:30–11:50 熱帯対流圏界面遷移層にみられる大規模な東進擾乱とオゾン変動との関係
小石和成・塩谷雅人 (京大RISH)・鈴木順子 (JAMSTEC)

 

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