Research Institute for Sustainable Humanosphere

第41回生存圏シンポジウム
赤道域対流圏・成層圏結合に関する研究集会

開催日時 2006/03/22(水) 9:30–17:30
開催場所 京都大学生存圏研究所 遠隔講義室 (HS109)
主催者 京都大学生存圏研究所
申請代表者 古津年章 (島根大学総合理工学部)
所内担当者 山本衛 (京都大学生存圏研究所大気圏環境情報分野)
関連ミッション ミッション 1 (環境計測・地球再生)
関連分野 生存圏科学。

備考: 第6回プロジェクト共同利用研究集会 (公募型)
生存圏シンポジウム 「赤道域対流圏・成層圏結合に関する研究集会」
http://rslab.riko.shimane-u.ac.jp/CPEA/ws060322/ws060322.html

目的・内容

赤道大気レーダーを中心として、海洋大陸域における赤道域対流圏および成層圏の観測研究が実施されている。2005(平成 17)年 11~12 月には多数のラジオゾンデ打上げを含む集中観測が実施された。本研究集会ではこの成果を中心に、赤道域大気の領域間結合などを議論した。

2001(平成 13)年度に開始された赤道大気レーダー観測ほぼ順調に推移しており、赤道域の対流活動を観測するために赤道大気レーダーサイト等に設置された各種装置から貴重なデータが取得され続けている。現段階までの大部分の成果は対流圏あるいは成層圏に限定した内容となっている。

本研究集会では、赤道大気上下結合の励起源である対流圏と、対流圏と直接の結合が期待される成層圏の振る舞いに重点をおき、各圏における大気現象の解析とともに、各圏間の結合過程についても議論を進展させることを狙っている。本研究集会での発表は、下層大気と電離圏の結合、対流活動と成層圏の重力波やケルビン波の関係に関する観測的研究やシミュレーション、上部対流圏の鉛直流観測など、上下結合に関するものが多く含まれている。対流圏や成層圏の観測や解析に関する発表もかなりあったが、これらも、上下結合へ解析への示唆を与えるものがあった。その他、2005(平成 17)年 11~12 月に行なわれた CPEA-II キャンペーンにおけるゾンデ観測の速報や、赤道大気レーダーを用いた対流圏マルチスタティック観測の研究成果に関する発表が行なわれた。

最後に、生存圏研究所の中村卓司助教授から、上下結合に関して今後取り組むべき課題について発表があり、これをもとに全員で議論を行った。その中で、重力波励起と相関のあるインデックスを導出し、結合メカニズム解明に結びつける重要性などが指摘された。これにより「対流圏から熱圏・電離圏に至る赤道大気の上下結合の解明」に向けた研究の進展が期待できる。

本研究集会の発表内容を下記の URI において公表している。
http://rslab.riko.shimane-u.ac.jp/CPEA/ws060322/ws060322.html

プログラム

9:30–  9:40 古津コンビーナ、深尾領域長
挨拶
9:40–  9:55 下舞豊志
電離圏シンチレーション指数変動と TRMM 3B42 降雨量データ比較の試み
9:55–10:10 大塚雄一
電離圏プラズマバブルと下層・中層大気との関係
10:10–10:25 堀之内武
TIMED-SABER データへの FFSM 法の適用とCPEA用データ整備
10:25–10:40 堀之内武
CPEA-I キャンペーン時の積雲対流と重力波のシミュレーション
10:40–10:55 休憩
10:55–11:10 長澤親生
ライダーによる赤道域成層圏のエアロゾル層と温度の観測
11:10–11:25 阿保真
ライダー観測によるコトタバンにおける雲発生頻度 climatology
11:25–11:40 阿保真
CPEA-II 期間中の水蒸気ラマンライダーとゾンデデータの比較
11:40–11:55 M. V. Ratnam
GW from CPEA-1
11:55–12:10 S. Sridharan
7-day Kelvin wave in the tropical atmosphere during CPEA campaign period
12:10–13:20 昼休み
13:20–13:35 津田敏隆
Quick look of CPEA-II radiosonde results
13:35–13:50 中村卓司
CPEA-II 期間の 1 日周期振動
13:50–14:05 村田文絵
CPEA-II 期間中の乾燥貫入の状況について
14:05–14:20 橋口典子
CPEA-II 期間中におけるインドネシアGTSゾンデデータについて
14:20–14:35 児玉安正
Convective activity over the Indonesian maritime continent during CPEA-I as evaluated by lightning activity and Q1 and Q2 profiles
14:35–14:50 休憩
14:50–15:05 柴垣佳明
CPEA-I キャンペーン期間にインドネシア海洋大陸で観測されたスーパークラウドクラスタの evolution とそれに関連した風速場
15:05–15:20 川島正行
XDR で観測された CPEA-I 期間中の対流活動について
15:20–15:35 山本真之
赤道大気レーダーによる鉛直流観測:これまでの観測結果とこれからの課題
15:35–15:50 西憲敬
EAR を用いた対流圏中上部対流圏における鉛直流詳細構造の解析
15:50–16:05 佐藤亨
対流圏マルチスタティック観測の概要と解析の現状
16:05–16:20 休憩
16:20–16:30 G. Hassenpflug
赤道大気レーダーを用いた周波数領域イメージング観測結果 (速報)
16:30–17:20 中村卓司
上下結合について今後取り組むべき課題 (discussion)
17:20–17:30 津田敏隆
まとめ

 

Symposium-0041   ポスター PDF ファイル (4 183 631 バイト)
ポスター制作: 山本衛 (京都大学生存圏研究所)

 

一つ前のページへもどる