研究課題
生存圏フラッグシップ共同研究「バイオナノマテリアル」の国際化に向けて
Establishment of international relationship on bio-nanomaterial research in RISH
(国際共同研究) 5
研究組織
代表者 | 矢野浩之 (京都大学生存圏研究所) |
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共同研究者 | 中坪文明 (京都大学生存圈研究所) 阿部賢太郎 (京都大学生存圈研究所) 能木雅也 (大阪大学産業科学研究所) 伊福伸介 (鳥取大学工学部) Lars Berglund (スウェーデン王立工科大学) Tanja Zimmermann (スイス材料科学技術研究所) Kristiina Oksman (ルレア工科大学(スウェーデン)) |
関連ミッション |
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研究概要
本国際共同研究は、生存圏フラッグシップ共同研究の国際化を軸に、ナノセルロース(セルロースナノファイバー、セルロースナノウィスカーの総称)に関する国際的な研究コミュニティの形成を図るものである。ナノセルロースについては、ISO の議論においてまず命名法が先行して取り上げられるなど、呼び方ひとつとっても混沌とした状態にある。加えて、ナノセルロースの製造法には、植物パルプを機械的手法で解繊する方法や高濃度の硫酸等の化学的手法で解繊する手法、バクテリアの培養で製造する手法等があるが、用いる解繊装置、化学薬品の違いにより、得られるナノファイバーの形態、物性、表面化学が大きく異なる。さらに、同じ原料、解繊装置を用いても研究者が異なると得られるナノファイバーの形態も様々である。このことから、学術的な観点からナノセルロース材料の製造法や評価法といった研究基盤となる部分を整理し、研究者コミュニティ内で情報共有する必要がある。本国際共同研究は、過去 10 年にわたりナノセルロース関連の研究について世界をリードしてきた研究者、ナノセルロースの事業化を視野に数十億円の規模のプロジェクトを展開している研究者を中心に、研究者間で原料、ナノセルロースサンプルを共有し、評価、議論する。
CNF: Cellulose Nanofibers
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2012年8月10日作成