研究課題
地上および衛星データを用いた熱帯植林地のバイオマス生長量の動態評価ならびに樹木成長に及ぼす気象要素の影響に関する研究
Dynamic Evaluation of Forest Biomass in Tropical Plantation by Ground and Satellite Data and the Effects of Meteorological Elements on the Tree Growth
(国際共同研究) 1
研究組織
代表者 | 川井秀一 (京都大学生存圏研究所) |
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共同研究者 | R. Widyorini (Gadjah Mada Univ.) EB. Hardiyanto (Gadjah Mada Univ.) B. Subiyanto (Center for Innovation, LIPI) A. Firmanti (Res. Inst. for Human Settlements) 大村善治 (京都大学生存圏研究所) 渡邊一生 (京都大学東南アジア研究所) 小林祥子 (立命館アジア太平洋大学) 塩谷雅人 (京都大学生存圏研究所) 山根悠介 (常葉学園大学教育学部) |
関連ミッション |
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研究概要
熱帯域の森林の急激な減少は、地球規模の温暖化や環境劣化、生物多様性の減少、さらには人類の資源供給に関する不安定性を助長するものとして危惧されている。東南アジア諸国では、インドネシアにおける熱帯林の消失が著しく、森林の再生が急務である。これに対処する方途として、近年大規模産業造林が増えているものの、その歴史は始まったばかりであり、生産の持続性、生態系の保持、ならびに地域住民との土地利用に関わる紛争など多くの課題を抱えている。
本研究は、南スマトラに位置する MHP 社の大規模アカシア植林地に対象にして、1)「長期間」にわたる熱帯早生樹植林地の樹木バイオマスの地表データを用いてストックならびにフロー解析を行い、その生産と蓄積維持についての持続性評価を行うと共に、2)衛星データによる広域解析手法の開発と検証をおこなう、さらに、3)樹木成長量と降雨や温度との相関を明らかにすべく気象データを観測し、長期観測データを蓄積・解析して森林資源と地域環境の持続性に関わる評価を行うことにより圏間相互作用についての研究を展開して新たな生存圏科学の分野構築を目指している。
本研究は、人間圏、森林圏、大気圏、並びに宇宙圏にまたがる、いわゆる生存圏研究である。生存圏研究所のフラッグシップ共同研究「熱帯産業林の持続的生産利用に関する多角総合的共同研究」の一環として実施する学際研究であり、人類生存の基盤となる資源生産/利用と環境保全に関わる国際共同研究であることを大きな特色としている。
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2012年7月18日作成