研究課題
金属ナノ粒子複合化によるナノセルロースの植物病害防除における利用技術開発
研究組織
代表者 | 上中 弘典 (鳥取大学 農学部) |
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共同研究者 | 伊福 伸介 (京都大学 生存圏研究所) |
関連ミッション |
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研究概要
植物病害防除にはボルドー液に代表される銅などの抗菌性を備えた金属が(殺菌剤)として用いられてきたが、高濃度の金属の利用による環境負荷が問題となっている。銅ナノ粒子を表面に担持させたキチンナノファイバーでは、1/10以下の銅使用量にも関わらず、ボルドー液と同程度の植物病害防除効果が認められた。セルロースとキチンは構成糖が異なるだけで、構造的に類似した多糖であり、セルロースナノファイバーもナノキチン同様の改質が可能である。本研究では、表面に銅ナノ粒子を担持させたセルロースナノファイバー複合体を製造し、その植物病害防除能に関する評価を行う。その際、同様に銅ナノ粒子を複合化したキチンナノファイバーとの比較を行う。また、銅ナノ粒子の複合化についてはグリーンケミストリーを利用した還元方法を試す。これらの研究より、複合化した銅の抗菌性を利用したナノセルロースの新たな用途開発を目指す。
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2025年7月14日作成