研究課題
ナノセルロースの表面グラフト重合による機能性材料開発と木材利用の推進
研究組織
代表者 | 伊福 伸介 (京都大学生存圏研究所) |
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共同研究者 | 赤松 允顕 (鳥取大学工学研究科) 田中 聡一 (京都大学生存圏研究所) 矢野 浩之 (京都大学生存圏研究所) |
関連ミッション |
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研究概要
セルロースナノファイバーは森林圏において木材から製造される新素材であり、特徴的な形状と優れた機械的特性を備える。本研究ではナノセルロースの表面をラジカル重合によりポリ酢酸ビニルをグラフトする。得られた誘導体は熱可塑性を示し熱プレス成型できる。また、酢ビ接着剤と相溶して接着性を強化できる。このナノセルロースのグラフトポリマーをけん化してポリビニルアルコールに変換することにより、水分散性の向上や架橋剤によるゲル化特性を付与する。更にアセタール化により、ナノセルロースの耐水性、耐熱性、強度・弾性率を向上させる。それぞれのナノセルロース誘導体の特徴(熱可塑性、接着性、親水性、ゲル化特性、耐水性、耐熱性、強度・弾性)を活用した材料開発を行い森林圏科学を推進する。本研究を通じてナノセルロースを高性能・高機能性材料へと変換し、木材の利用を促進する。また、一連の表面グラフト化ナノセルロース誘導体は熱可塑性、接着性、親水性、ゲル化特性、耐水性、耐熱性、強度・弾性を備えるため、その用途が広がる。
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2024年7月23日作成