研究課題
紫外線計測データに基づく、体内ビタミンD生成量の定量化と最適日光浴時間の提供に関する研究
研究組織
代表者 | 中島英彰(国立環境研究所) |
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共同研究者 | 塩谷雅人(京都大学生存圏研究所) 町田敏暢(国立環境研究所) 佐野到(近畿大学理工学部) 佐々木徹(国立環境研究所) 清水美香(国立環境研究所) |
関連ミッション |
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研究概要
最近、日本人の特に若年女性の間でビタミンD不足が問題となってきている。その原因の一つとして1980年代の南極オゾンホールの発見以降、紫外線の有害性が強調されすぎてきたことが挙げられる。本来適度な日光浴を普段の生活の中に取り入れることで、ビタミンDは十分生成できるはずであるが、その指針は国内各機関も現時点では明確に示せていない。申請者らはこれまでに、太陽紫外線から1日の生活に必要なビタミンDを体内で生成するために必要な日光浴時間を計算で求め、実際の紫外線観測データから日本10か所において「ビタミンD生成・紅斑紫外線量情報」として提供するシステムの構築を進めてきた。本研究では研究をさらに進め、日本各地での想定される紫外線強度から、任意の地点におけるふさわしい紫外線照射量を計算するシステムの構築を目指す。本研究によって、最近問題となってきている日本人のビタミンD不足の解消に一役買うことが出来るものと期待される。
図 1.現在国立環境研究所HPで公開しているビタミンD生成・紅斑紫外線量情報
(http://db.cger.nies.go.jp/dataset/uv_vitaminD/ja/)
図 2.本研究で提供を目指す紫外線情報のスマホアプリの例(GlobalUV)
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2018年7月19日作成