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2018(平成30) 年度 生存圏科学 ミッション研究 15

更新日: 2018/08/07

研究課題

植林地の効率的な管理を目指したマイクロ波SAR画像解析による林床植生密度の推定
Evaluation of weed density from microwave SAR data toward efficient plantation management

研究組織

 代表者 小林祥子(玉川大学農学部環境農学科)
 共同研究者 大村善治(京都大学生存圏研究所)
藤田素子(京都大学東南アジア研究所)
川井秀一(京都大学生存圏研究所)
Bambang Supriadi (Musi Hutan Persada, Indonesia)
関連ミッション
  • ミッション1 環境診断・循環機能制御
  • ミッション3 宇宙生存環境

研究概要

研究対象地であるインドネシアの産業植林地では、ユーカリ植林への転換が行われてきた。ユーカリ林地では、下層植生(下図)の管理が不可欠で、1~3年生の全ての林班において、年に一度の草刈りと除草剤の散布が実施されている。

しかし、広大な植林地では、実際の下草管理前の調査に多大な労力と時間が費やされている(事前調査により下層/雑草管理の優先度を決定)。

本研究課題では、波長の異なるCバンドとLバンドSAR(合成開口レーダ)を搭載するマイクロ波衛星を用いて、ユーカリ林における垂直方向の森林構造を推定することにより、林床植生(ユーカリ植林地内の雑草)の密度を把握することを目的とする。林床植生(雑草)密度の推定により、広大な植林地における効率的な森林管理が可能となる。

早生樹植林では、短いサイクルで植林と伐採が繰り返され、収穫時には同時に養分も持ち出される。このように土壌養分の消耗により持続的な生産が危惧されていることから、本研究グループは、同一植林地で継続的に研究を進めてきた強みを基に、植林地の長期モニタリングを目指している。また、鳥類調査のグループとの連携し、マイクロ波衛星データによる生物多様性評価に関わる研究も進めている。

小林祥子: 2018(平成30)年度生存圏ミッション研究 図ユーカリ林地内の下層植生調査の様子(2018.03.17撮影)

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2018年8月7日作成

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