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2016(平成28) 年度 生存圏科学 ミッション研究 16

更新日: 2017/09/18

研究課題

多偏波SARデータ解析による早生樹植林地のモニタリング

研究組織

 代表者 小林祥子(玉川大学農学部)
 共同研究者 大村善治(京都大学生存圏研究所)
藤田素子(京都大学東南アジア研究所)
川井秀一(京都大学思修館)
Bambang Supriadi (Musi Hutan Persada, Indonesia)
Ragil Widyorini (Lecturer, Gadjah Mada University, Indonesia)
関連ミッション
  • ミッション1 環境診断・循環機能制御
  • ミッション3 宇宙生存環境

研究概要

熱帯産業植林地は、適切な管理方法を選択することで、持続的利用が可能な土地利用体系として捉えられてきた側面もあったが、研究対象地では現在、アカシア植林の継続が困難となりユーカリ植林への転換が進んでいることから、モノカルチャー・単一植林の脆弱性が見えてきたと言える。

本研究グループは、持続可能な土地利用の実現のため、ユーカリ植林への転換が急速に進む産業植林地の長期モニタリングを目指し、マイクロ波衛星画像の解析を継続的に進めてきた

年中雲に覆われる熱帯域では、地表面を観測するため、天候に影響されず観測可能なマイクロ波衛星データの利用が不可欠である。また、地上観測データの得やすさから、国内外における森林の地域スケールの研究は先進国に集中している。本研究のように、マイクロ波衛星データと開発途上国の産業植林地の地上観測データを用いた融合的研究は世界的にも例がない独創性のある取り組みである。

本研究課題では、地上観測情報とマイクロ波衛星画像との突き合わせ解析により、ユーカリ林の後方散乱特性を明らかにするとともに、植林地内に混在するアカシア林とユーカリ林の判別手法を構築する。さらに、現在植林地で問題となっている違法伐採問題に寄与するため、マイクロ波衛星画像による森林変化検出システムの構築を目指す。

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2016年8月10日作成

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