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2015(平成27) 年度 生存圏科学 ミッション研究 9

更新日: 2016/01/05

研究課題

環境保全型農業資材の開発に向けたBacillus属細菌株の特性解明

研究組織

 代表者 小野愛(京都府生物資源研究センター)
 共同研究者 杉山暁史(京都大学生存圏研究所)
木村重光(京都府生物資源研究センター)
祐輔(京都府生物資源研究センター)
関連ミッション
  • ミッション 1 (環境計測・地球再生)
  • ミッション 2 (太陽エネルギー変換・利用)
  • ミッション 4 (循環型資源・材料開発)

研究概要

ダイズは農業上重要な作物であり、世界では4番目に多く生産されている作物である。ダイズ生産においては、肥料や農薬が使用されているが、生産コストの問題のみならず環境への負荷を低減するためにも、低投入、環境保全型農業により作物を生産することが望まれている。

研究代表者(京都府農林水産技術センター)と生存圏研究所は共同研究により、連作障害等により収量性が低下している土壌や病害発生履歴が異なる土壌を用いて、それぞれの土壌に特徴的な根圏微生物叢の解析に取り組んできた。

本研究では、ダイズ根圏から分離したBacillus属細菌分離株(以下、分離株)からダイズの生育を促進する効果や病害を抑制する効果が期待される菌株をスクリーニングし、その特性解明を行う。具体的には、各圃場より分離した分離株の分子系統解析、それらを供試した黒ダイズに対する生育促進効果の検定、及び主要なダイズの土壌病害原因菌に対する対峙培養法による検定を行うことで、圃場の連作程度、ダイズ根における根粒着生状況及び土壌病害発生程度と根圏から分離されるBacillus属細菌との関連性をについて解析を行う。また、生育促進効果及び病害抑制効果が認められた分離株が産生する代謝産物(抗生物質、植物ホルモン様物質)や分離株接種時のダイズ根における代謝物変動を分析することにより、生育促進効果及び病害抑制効果作用機序の解析を行う。

さらに、微生物資材として分離株の利用を目指し、ダイズ根圏へ分離株の定着性を高める化合物についても代謝産物解析によりスクリーニングを試みる。

小野愛: 2015(平成27)年度生存圏ミッション研究 図 1~3

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2015年7月22日作成

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