研究課題
多偏波SARデータを用いた熱帯産業植林地における森林バイオマス量推定手法の高度化と動態評価
研究組織
代表者 | 小林祥子 (立命館アジア太平洋大学) |
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共同研究者 | 大村善治 (京都大学生存圏研究所) 川井秀一 (京都大学生存圏研究所) Ragil Widyorini (Lecturere, Gajamda Univ., Indonesia) Bambang Supriadi (PT. Musi Hutan Persada, Indonesia) |
関連ミッション |
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研究概要
近年、世界の熱帯各地で“産業植林”が急速に拡大している。木材資源の需要の増大から、近い将来における産業植林地の更なる広がりが見込まれ、その面積拡大は避けられない。したがって、長期に渡り土地の生産力を低下させないよう恒常的モニタリングを行い、森林バイオマスの賦存量を評価することは、植林地の持続的利用に向けた喫緊の課題である。
これまでの本研究グループの解析により、マイクロ波(多偏波SAR)データと森林バイオマス量(幹体積)との間に、一定の関係性が得られているが、実用レベルには至っていない。
そこで本研究課題では、マイクロ波の後方散乱がアカシア林という散乱媒体によって、どう変化するか、その物理的メカニズムの理解を生かし、森林バイオマス量推定手法の高度化を目指す。そして、構築した手法を適用し、時系列データを用いた森林バイオマス量の動態解析を行うと同時に、実際の木材生産量との比較から手法の有効性を検証・検討することを目的とする。
本研究課題は、宇宙圏を利用した熱帯人工林の広域的把握、ならびに持続的生産利用のための基礎データの蓄積・提供を実現するものである。
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2012年8月1日作成