研究課題
大気観測とGPS気象学のための低コストハードウェアの設計
研究組織
代表者 | Venkatesh Raghavan (大阪市立大学創造都市研究科) |
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共同研究者 | 佐藤一敏 (京都大学学際融合教育研究推進センター) Eugenio Realini (京都大学生存圏研究所) 林博文 (大阪市立大学創造都市研究科) 米澤剛 (大阪市立大学創造都市研究科・准教授) 吉田大介 (帝塚山学院大学リベラルアーツ学部) 津田敏隆 (京都大学生存圏研究所) |
関連ミッション |
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研究概要
都市気候として代表されるように都市の大気は急速に悪化している。そのため都市の大気中の環境物質を観測し、それらの観測結果を使って都市の汚染や微気候で生じる局所的な大雨を緩和する必要が求められている。GPS 気象学は都市の微気候研究や突然の局所的な大雨を予報するための可降水量(PWV)推定を応用したものである。環境センサーとしての GPS も大気中の環境データを取得することで、都市汚染の緩和や交通計画、健康問題解決のために利用されている。本研究の目的は GPS 気象学における利用と移動観測可能な大気汚染観測のための低コストハードウェアを設計・開発することであり、2011(平成23)年度京都大学生存圏研究所ミッション研究で大阪市立大学と共同開発したハードウェアのプロトタイプの性能・精度を高めることである。具体的な研究手法は下記の通りである。
- 日本の準天頂衛星システム (QZSS) と同様の NAVSTAR GPS の原フォーマットデータを受信するための低コストの Global Navigation Satellite System (GNSS) レシーバーの作成
- 大気観測のためのセンサー追加
- 上記のプロトタイプハードウェアを利用するための衛星の位置情報取得精度を高めたアルゴリズム開発
- 位置精度を数メートルにまで高めた大気データの収集
- Web-GIS を用いた大気データの解析ならびに保存、可視化
- GPS/QZSS の原データや他のセンサーを利用した観測結果の収集に基づく可降水量推定のためのプロトタイプハードウェアの性能調査
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2012年8月10日作成