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2011(平成23) 年度 生存圏科学 ミッション研究 22

更新日: 2017/09/21

研究課題

担子菌由来発酵阻害物質分解性ラッカーゼアイソザイムの同定と酵母での発現条件の最適化

研究組織

 代表者 渡邊崇人 (京都大学生存圏研究所)
 共同研究者 Chartchai Khanongnuch (Chiang Mai Univ.)
Woottichai Nachaiwieng (Chiang Mai Univ.)
関連ミッション
  • ミッション 2 (太陽エネルギー変換・利用)

研究概要

研究代表者の所属する研究室では、タイで単離された 42 ℃でも生育可能な担子菌 Trametes versicolor RC3 株のラッカーゼ画分が木質バイオマス前処理後の発酵プロセスの阻害物質(バニリン、フルフラール等)を分解することを明らかにしている。木質バイオマスから有用物質を生産する場合、いつも同じ原料で生産できるとは限らないことから、ユニバーサルに発酵阻害物質を分解する方法が求められる。従って、本ラッカーゼは、酸化分解という形でユニバーサルに発酵阻害物質を分解できる可能性を有するものと期待される。昨年度のミッション研究で様々な培養条件を検討した結果、本菌のラッカーゼには複数のアイソザイムが存在することが明らかとなった。本年度は、それらアイソザイム遺伝子の同定を試みる。また、昨年度、1 種類の RC3 株由来のラッカーゼ遺伝子については、発現ベクターを用いてメタノール資化性酵母へ形質転換し、異種発現を試みた。引き続き、本年度は、得られた形質転換株の過剰発現株のスクリーニング、前述のアイソザイム遺伝子の同じく酵母での異種発現、そして、発現条件の最適化を試みる。

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2011年8月1日作成

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