研究課題
熱帯植林地のバイオマス生長量の評価に関する調査研究
研究組織
代表者 | 川井秀一 (京都大学生存圏研究所) |
---|---|
共同研究者 | R. Widyorini (Gadjah Mada Univ.) EB. Hardiyanto (Gadjah Mada Univ.) B. Subiyanto (LIPI) A. Firmanti (Res. Inst. for Human Settlements) 大村善治 (京都大学生存圏研究所) 甲山治 (京都大学東南アジア研究所) 渡邊一生 (京都大学東南アジア研究所) 定道有頂 (京都大学東南アジア研究所) |
関連ミッション |
|
研究概要
生存圏研究所においては、インドネシアスマトラ島南部における 13 万 ha のアカシア産業造林地をフィールドとし、バイオマス生長量の評価、樹木の生長と気象の関係、人工林における生物多様性評価など、大気圏・生物圏、人間圏の圏間相互作用を明らかにして、生存圏の俯瞰的把握を目指す総合的プロジェクトが設立当初より実施されている。
本研究は、森林圏および大気圏の炭素、水などの物質循環を精測して、物質フロー解析やライフサイクル評価による環境負荷影響評価を行うとともに、それに基づき地域の環境と木材の持続的生産の維持およびそこから生まれる木質資源の利活用技術について資することを目標としている。
その特色は、熱帯の早生樹植林の持続的生産に関する動的解析を行い、データを積み上げて基礎資料を得ることにあり、2004 年よりインドネシア科学院(LIPI)ならびに MUSI HUTAN PERSADA (MHP)社と共同研究を通じて地上観測の調査を継続的に実施している。
本年度は、これまでのランダムに設置された地表のサンプル区域の樹木生長量のデータについて時間スケールを拡大して地上データの充実とバイオマス成長量の高精度解析をおこない、これを衛星データと関連づける衛星リモートセンシング手法の開発に取り組む。さらに、これまでの丘陵林におけるアカシア植林木の調査研究に加え、スマトラ島中部の Riau Biosphere を研究対象に加え、泥炭地における種々の植生、たとえば農業開発区のアブラヤシ、植林区のアカシア林、2 次林、原生林等のバイオマス現存量の調査を実施して、比較検討する。
ページ先頭へもどる
2010年7月30日作成