研究課題
バングラデシュにおける大洪水の発生とその感染症の発生と流行への影響に関する研究
研究組織
代表者 | 林泰一 (京都大学・防災研究所) |
---|---|
共同研究者 | 塩谷雅人 (京都大学・生存圏研究所) 寺尾徹 (香川大学・教育学部) 橋爪真弘 (長崎大学・熱帯医学研究所) 門司和彦 (総合地球環境学研究所) 山根悠介 (京都大学・東南アジア研究所) |
関連ミッション |
|
研究概要
インド亜大陸北東地域のインドのアッサム、メガラヤ、およびバングラデシュは、世界最大の豪雨地域のひとつである。この豪雨は、ブラマプトラ、メグナの大河川に流入し、バングラデシュの流域で毎年のように洪水を発生させる。時々発生する大洪水は、バングラデシュの大部分(最大 80 %)が浸水地域になる。首都ダッカの市街地でも大量の水が流入し、住家の床上浸水が大規模に発生し、道路も完全に冠水するなど交通にも支障を来すなど、社会生活にとって大きな脅威である。上下水道が十分発達していない地域において、二次災害としてコレラなどの下痢疾患の患者が大量に発生し、患者に対する治療医療対策が間に合わなくなっている。
ここでは、この大洪水の発生時の気象状況を把握し、河川の水位の上昇に伴う大洪水の発生の、例年との違いを明らかにするとともに、感染症の発生の違いを調査する。これらの結果を基にして将来の大洪水被害の軽減、二次災害としての感染症の被害の軽減を考察する。
以下の二つの項目について、調査研究する。
- インド北東部のモンスーン変動による大洪水をもたらす降雨の過程
- 感染症の発生・流行に対する大洪水の影響(降雨、河川の水位との関係)
ページ先頭へもどる
2009年10月26日作成