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2016(平成28) 年度 生存圏科学 萌芽研究 14

更新日: 2016/08/25

研究課題

樹木根を介した植物-土壌フィードバックの解明 ~根滲出物の樹種特異性を探る~

研究組織

 代表者 牧田直樹(信州大学理学部)
 共同研究者 杉山暁史(京都大学生存圏研究所)
鈴木史郎(京都大学生存圏研究所)
谷川東子(国立研究開発法人森林総合研究所)

研究概要

本研究は、「樹木根の滲出物」と「土壌化学特性」に着目する。根浸出物は、生理活性のある有機化合物質を土壌環境に与え、植物種の成長や定着、分解微生物の相や機能および無機イオンの可給性に影響を与える。根の滲出物には、アミノ酸・有機酸・フェノール酸・タンニン・テルぺノイドなど様々な一次・二次代謝産物が含まれている。先行研究では、根の滲出物の量および組成は、植物の種によって変化することが知られている。この事実は、生育する植物が、その場の土壌環境を駆動していることを示唆している。しかしながら、植物―土壌の相互作用における樹種の効果や、放出量および組成の効果の定量化はほとんど報告されていないのが現実である。本研究では、①樹木根からの滲出物の量および組成の樹種特異性および②その滲出物が微生物の分解機能および土壌化学性に与える影響を明らかとし、樹木根を介した植物‐土壌間の物質循環を描くことを目標とする。

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2016年8月3日作成

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