研究課題
カメルーンでのキャッサバの持続的生産に向けた根圏微生物の調査
研究組織
代表者 | 杉山暁史(京都大学生存圏研究所) |
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共同研究者 | Papa Saliou SARR(京都大学アジアアフリカ地域研究研究科) Didier Aime BEGOUDE(カメルーン農業開発研究所) |
研究概要
キャッサバはサハラ砂漠以南のアフリカで最も重要な作物である。国際熱帯農業研究所(IITA)での品種改良により、アフリカ地域でのキャッサバの収量は向上したものの、アジアや南米の平均収量と比較すると半分程度である。さらに近年では病害の発生や気候変動により収量が低下傾向にある。根の周りに生育する根圏微生物は植物の健全な生育に重要な役割を担うことが近年明らかにされつつあるが、アフリカでのキャッサバ生産において包括的な根圏微生物の調査はこれまでに行われていない。そこで本研究ではカメルーンの土壌環境が異なる2か所の圃場において、キャッサバを肥料投与有無の条件で栽培し、生育過程での根圏微生物叢を解析することで、キャッサバの持続的生産に重要な根圏微生物を調査するとともに、将来的に現地で活用可能な微生物資材や根圏制御に向けた基盤情報を提供する。
図 1 カメルーンでのキャッサバ栽培
図 2 キャッサバ根圏
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2015年8月6日作成