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2007(平成19) 年度 生存圏科学 萌芽研究 4

更新日: 2017/09/22

研究課題

2007(平成19)年度萌芽ミッションプロジェクト 4
緑のかおりが媒介する生態系生物間情報ネットワーク

研究組織

 代表者 高林純示 (生態学研究センター)
 共同研究者 矢﨑一史 (生存圏研究所)

研究概要

現在地球規模での環境の悪化が原因となって、地球上の生物多様性はかつてない速度で失われており、生物多様性の保全は生物科学に科された急務の 課題である。生態学の視点からは、地球上の生物多様性がどのようにして自立的に維持されているのか、そのメカニズムを解明することは重要な使命と言え、多 くの生態学者がこの課題に取り組んできている。代表者らは、生物多様性の維持促進機構を「生態系生物間情報ネットワーク」の視点から解明するというユニー クな視点での研究に取り組んできた。その結果、植物由来の「緑のかおり」が媒介する情報ネットワークが、生物多様性の維持促進に大きな役割を果たしている 可能性を操作実験により明らかにしてきた。

本プロジェクトでは、これまでの知見を基盤に、昨年に引き続き「緑のかおり」からみた生態系生物間情報ネットワークの解明を、組み替え植物ならびにミュータントを用いて進める。なお、ここでは「緑のかおり」とは、植物が放出する揮発性物質の総称として用い、いわゆる青葉アルコール、青葉アルデヒド等の C6 揮発性成分に限定するものではなく、テルペノイド系揮発性の代謝産物をも広く対象とする。

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2007年8月31日作成

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