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概要
高電圧、プラズマを用いた産業への応用研究は世界的にみても非常に注目されており、またマイクロメートル以下の微細気泡研究についても、これまでに5回、生存圏シンポとして開催している様に、親和性の高い研究テーマとして定着してきている。申請者らのグループは、高電圧・プラズマ・微細気泡それぞれの基礎原理と共に、相互作用や相乗効果についての研究について幅広い議論を行うため、2024年度は日程として日本-台湾との国際ワークショップに合わせて開催し、活発な研究集会を開催した。
目的と具体的な内容
本シンポジウムは、静電気学会に設置されている東北、関西、九州の3支部が合同で研究会を実施することで、各地域間の交流を深め支部活動の活性化につなげることを目的としている。プラズマと気泡の研究テーマについて取り組み、お互いに研究領域の幅を広げ交流を深めたい。本研究会では、関連する各方面の研究者を招聘し招待講演を実施するとともに、意見交換会や参加者の自由発表などの機会を提供し、参加者の研究活動の発展を支援する。特に今年度は日本と台湾との国際ワークショップ(The 8th Japan-Taiwan Workshop on Plasma Leading Science and Technology (JTPL2024)と日程を合わせて開催し、活発な議論を行った。
第541回生存圏シンポジウムでは、合計3件の招待講演のほか、参加者からの話題提供など、全体会合を行った。生存圏からの1件の講演の他、静電気学会各支部からも2件の講演があった。特に近年ではプラズマやバブルによる殺菌技術に注目が集まっており、PFAS, PFOS系の処理研究、水環境の世界的な状況やデータ解析を利用した新しい研究手法や分子シミュレーション解析など、非常に興味深い講演発表があり、活発な質疑応答があった。
生存圏科学の発展や関連コミュニティの形成への貢献
水と大気、各種気体を用いた高電圧、プラズマ、微細気泡の研究は、生存圏においては基礎・応用として利用できる分野が数多くある。また、プラズマ・ナノバブル応用利用の対象は広く、農林水産業、水処理、水環境などがある。
生活圏の重要な要素の一つである水についての将来の利用について議論する事は、人類の地球上での持続可能な自給自足を実現することに直結する。また、申請代表と生存圏所内担当者は、継続して生存圏シンポジウム開催しており、東北・九州・関東・関西と、ほぼ日本全国にまたがる研究者ネットワークを強化しつつある。
プログラム
12/13(金)
13:00~13:10 | 開会挨拶(佐藤岳彦(支部長)、上田義勝(生存圏シンポ代表)、奥山由(現地実行委員)) |
13:10~14:10 | 【招待講演1】司会:南谷靖史(山形大学) 齋藤誠記(山形大学) 「磁場閉じ込め核融合炉における炉壁水素リサイクリングのシミュレーション」 |
14:20~15:20 | 【招待講演2】司会:高橋克幸(岩手大学) 上田義勝(京都大学) 「ファインバブルの電気特性に関する研究事例について」 |
15:30~16:30 | 【研究紹介】司会:佐藤岳彦(東北大学) 参加者からのテーマを絞っての研究紹介(発表5分,討論10分) |
16:30~16:50 | 支部活動について自由討論 司会:佐藤岳彦(東北大学) |
16:50~17:00 | 閉会挨拶(高木浩一(岩手大学),杉本俊之(山形大学)) |
17:00~18:30 | 研究会・シンポジウム片付け,意見交換会・JTPL開催準備 |
12/14(土),15(日)
JTPL開催期間中に生存圏シンポとして意見交換会を開催
会場風景
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2024年3月25日作成/12月20日更新