大気中の二酸化炭素を固定し利用するセルロースなどのバイオマスは、カーボンニュートラル2050に向けたCCU(Carbon Dioxide Capture and Utilization)技術の中心にある資源です。京都大学バイオナノマテリアル共同研究拠点では、昨年に引き続きバイオマス系材料について時代を先導する研究者が最もホットな成果を発表する機会を作りました。最新の情報を共有いただき、一緒になってバイオマス資源の先進的利用に取り組んでいただければ幸いです。
プログラム、申し込みは下記URLをご覧ください。
https://sites.google.com/kyoto-u.ac.jp/bionano2024
目的および内容
セルロースナノファイバー(CNF)は植物繊維をナノレベルまで解繊して得られる軽量、高強度のナノ繊維である。生存圏研究所では、CNF 材料の開発を行うために、CNF の製造、機能化、構造化に関連する装置・設備をユニット化し、共同利用施設:バイオナノマテリアル製造評価システム(CAN-DO)として運用している。並行して、生存圏バイオナノマテリアル共同研究拠点がCNF 材料のオープンイノベーションの場として経済産業省地域オープンイノベーション拠点(国際展開型)に選抜されており、CAN-DO はその中核を成す施設となっている。
生存圏研究所では、これまで矢野浩之特任教授を中心に CNF に関する大型プロジェクト研究の成果や CNF 材料の社会実装に関する最新情報を紹介するシンポジウムを、ナノセルロースシンポジウムとして 2004 年から毎年開催してきた。本シンポジウムは、昨年度は 1300 人を超える参加者があるなど生存圏研究所を代表するシンポジウムとなっている。このナノセルロースシンポジウムが応用研究中心の出口オリエントであるのに対し、今回申請する研究集会は、大学等のアカデミアを中心に CNF に関する基礎的研究に関する最新情報を CAN-DO の成果報告会として広く発信しするものである。
プログラム
13:30 | 開会あいさつと趣旨説明 京都大学 生存圏研究所・伊福 伸介 |
13:40 – 15:00 | セッション1 |
1.細胞壁中の水素結合をいじることは可能か? ~エクスパンシンのセルロースに対する影響をFTIRで見る~ 今井 友也(Tomoya IMAI) 京都大学 生存圏研究所 |
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2.セルロースナノファイバーの結晶性と表面構造 大長 一帆 (Kazuho DAICHO) 東京大学大学院 工学系研究科 総合研究機構 |
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3.超精密3Dプリンタ及び足場材の開発 徐 淮中(Huaizhong XU) 京都工芸繊維大学 バイオベースマテリアル学専攻 |
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4.ナノファイバー化技術を用いた未利用資源の農業分野での利活用 上中 弘典(Hironori KAMINAKA) 鳥取大学 農学部 |
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質疑応答: セッション1 | |
15:00 | 休憩 |
15:15-16:35 | セッション2 |
5.固定化セルロースナノファイバーの界面機能設計(オンライン) 横田 慎吾(Shingo YOKOTA) 九州大学大学院 農学研究院 |
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6.セルロースナノファイバーシートの燃焼特性(オンライン) 足立幸司(Koji ADACHI) 秋田県立大学 木材高度加工研究所 |
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7.セルロースナノファイバーのレオロジー特性 田仲 玲奈 (Reina TANAKA) 森林研究・整備機構 森林総合研究所 |
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8.キチンナノファイバーの創傷治癒効果? 伊福 伸介(Shinsuke IFUKU) 京都大学 生存圏研究所 |
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質疑応答: セッション2 | |
16:35 | 閉会のあいさつ 京都大学 生存圏研究所・矢野 浩之 |
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2024年9月10日作成/11月9日更新