詳細はこちらをご参照ください。
https://rtnakanolab.com/pmrn/pmrn2024/
概要
森林科学、植物科学、微生物学、土壌学等、幅広い分野からのの講演とポスター発表を行うことにより、植物マイクロバイオータを広義に捉え、様々なレベルでの植物マイクロバイオータ研究について議論し、生存圏科学の観点からその俯瞰を試みる。
目的と具体的な内容
植物と相互作用する多種多様な微生物の総体を植物マイクロバイオータと呼ぶが、植物マイクロバイオータは植物の生長・生理・病理に大きく影響する。植物マイクロバイオータ研究は次世代シーケンサを用いた大規模なメタゲノム解析や、大量の微生物の培養とそのゲノム解析などによって「誰がそこにいるか」という疑問の答えはかなり理解が進んできたといえる。その一方で、これらの微生物が植物とどのように相互作用し、植物の生理にどうのように影響を与えているのか、また個々の微生物同士がお互いにどのように影響を与えあい、それが宿主植物との相互作用にどのように関与しているのかなど、その詳細な分子機構の理解へは至っていない。
本シンポジウムでは、2021年度に開催したPMRN、2022年度に開催したPMRN2022、2023年度に開催したPMRN2023と同様に森林科学、植物科学、微生物学、土壌学等、幅広い分野からの「マイクロバイオータ」という視点での講演とポスター発表を行い、植物マイクロバイオータを広義に捉え、様々なレベルでの植物マイクロバイオータ研究について議論し、その俯瞰を試みた。
生存圏科学の発展や関連コミュニティの形成への貢献
生存圏研究所のミッション1の循環やミッション5の生理活性物質はマイクロバイオータの機能と関係が深い。本シンポジウムで,これまで狭義に捉えらてきた「植物マイクロバイオータ」という研究分野をより広義に捉え,実験室内での微生物ー微生物相互作用の生化学的な理解から生存圏全体での重要性を考え、様々なレベルでの植物マイクロバイオータ研究について議論することができた。産学官から多くの参加者があり、生存圏科学のコミュニテー形成に貢献した。
プログラム
招待講演 | |
草野都 (筑波大学生命環境系) | 土壌中の揮発性有機化合物プロファイリングとマルチオミックス解析による土壌環境評価ー |
石澤秀紘 (兵庫県立大学大学院工学研究科) | ウキクサ根圏に”いつメン”共生細菌叢が生じる理由 |
PMRN2023 ポスター賞受賞者講演 | |
平田梨佳子 (京都大学大学院農学研究科) | 葉圏細菌が植物の環境適応に与える影響とその分子基盤の解明に向けて |
高松恭子 (京都大学生存圏研究所) | スフィンゴビウム属細菌のトマチン分解能がトマトと細菌間の相互作用に与える影響 |
ポスターセッション | |
懇親会 |
ポスター
ページ先頭へもどる
2024年3月22日作成/9月25日更新