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第521回生存圏シンポジウム
第7回 京都生体質量分析研究会国際シンポジウム
7th International Symposium of the Kyoto Biomolecular Mass Spectrometry Society

更新日: 2024/02/19

開催日時 2024/01/30(火曜日)
開催場所 宇治キャンパス
申請代表者 西村裕志(京都大学生存圏研究所)

概要

 第521回生存圏シンポジウム、第7回京都生体質量分析研究会国際シンポジウム,テーマ「質量分析が拓く持続可能社会」として、おうばくプラザにて開催しました。218名の参加者で、基調講演と招待講演は合わせて9件行われ、ランチョンセミナーは2件、ポスター発表は33件実施されました。企業スポンサーは18社、懇親会も開催されました。本シンポジウムを通じて質量分析分野と生存圏科学の発展に大きく貢献しました。

目的と具体的な内容

 第521回生存圏シンポジウムおよび第7回京都生体質量分析研究会国際シンポジウムが、「質量分析が拓く持続可能社会」というテーマの下、おうばくプラザで開催されました。本シンポジウムは、現代日本が直面する「持続可能社会」という重要な社会問題に焦点を当て、質量分析分野と生存圏科学の発展に貢献しました。

 シンポジウムには、218名の参加者が集まり、基調講演と招待講演が合わせて9件行われました。ランチョンセミナーは2件、ポスター発表は33件実施され、若手研究者や学生による積極的な参加が見られました。また、企業スポンサー18社の支援により、充実した懇親会も開催されました。

 特に、ポスターセッションではメインステージを利用したフラッシュトークを実施し、若手研究者の発表能力向上に寄与しました。さらに、若手研究者同士、研究者と企業技術者・開発者間の交流を促進することで、生体質量分析という進展著しい研究分野のさらなる振興につながりました。

 このシンポジウムは、持続可能性への意識を高め、参加者に新たな知見とネットワークを提供する重要な場となりました。これは宇治キャンパスの特色を活かした議論の深化を示すものであり、今後の研究発展に大きな影響を与えることが期待されます。

生存圏科学の発展や関連コミュニティの形成への貢献

 第521回生存圏シンポジウム 第7回京都生体質量分析研究会国際シンポジウムは、「生存圏科学の発展や関連コミュニティの形成への貢献」という観点から見て、大きな成果を上げたと考えられる。このシンポジウムは「質量分析が拓く持続可能社会」というテーマを掲げ、218名の参加者を集め、海外からの基調講演を含め、多数の招待講演とポスターセッションを通じて、生存圏科学の最新の研究と知見を共有した。
 特に重要だったのは、若手研究者や学生が積極的に参加し、彼らの研究成果を発表する機会が多く設けられたことである。フラッシュトークを含むポスターセッションは、若手研究者が自らの研究を紹介し、フィードバックを受ける貴重な機会となった。これにより、若手研究者の育成と、彼らの研究能力の向上に寄与した。また、国内外の研究者、企業技術者・開発者との交流が促進され、生存圏科学の研究コミュニティの形成に貢献した。これらの交流は、新たな研究のコラボレーションやアイデアの交換、そして持続可能な社会の実現に向けた実践的な取り組みへの契機となったと考えられる。以上のように、生存圏科学の発展と関連コミュニティの形成に重要な役割を果たし、参加者に新たな視点とネットワークを提供し、研究分野の進展と共に、持続可能な社会への取り組みにおいても意義ある展開が期待される。

プログラム

The 7th KBMSS Symposium Program (Ver. 20231124)

9:00- Reception / 受付

9:20-9:30 Opening Remarks / 開会挨拶

9:30-10:10 Keynote Lecture 1 / 基調講演 1
EASE-TOF and 2D TMD based LDI TOF studies for Disease Diagnosis and Therapeutic Drug Mo nitoring of Human Blood Samples
Tae Geol Lee (Korea Research Institute of Standards and Science (KRISS))

10:10-10:45 Keynote Lecture 2 / 基調講演 2
Trends in metabolomics and its application to food analysis
Akira Oikawa (Graduate School of Agriculture, Kyoto University)
メタボロミクスの潮流と食品分析への応用
及川 彰(京都大学農学研究科)

10:45-11:05 Invited Lecture 1 / 招待講演 1
Amino acid catabolites in blood as markers of immune disorders
Yuki Sugiura (Graduate School of Medicine, Kyoto University)
免疫関連疾患のマーカーとしての血中アミノ酸異化物
杉浦 悠毅(京都大学医学研究科)

11:05-11:30 Invited Lecture 2 / 招待講演 2
Identification of bioactive peptides from venomous animals utilizing mass spectrometry
Masahiro Miyashita (Graduate School of Agriculture, Kyoto University)
質量分析を駆使した有毒生物由来の生理活性ペプチドの同定
宮下 正弘(京都大学農学研究科)

11:30-11:55 Invited Lecture 3 / 招待講演 3
Network-based Metabolomics Data Integration: Towards Comprehensive Integrative Reanalysis
Eisuke Hayakawa (CSRS, RIKEN)
ネットワークで繋がるメタボロミクスデータ:包括的な統合再解析に向けて
早川 英介(理化学研究所環境資源科学研究センター)

11:55-13:20 Lunch Break / 昼休み

12:05-13:10 Luncheon Seminars and Organizers Meeting /ランチョンセミナーと世話人会
A)Luncheon Seminar (Bruker Japan) / ランチョンセミナー(ブルカージャパン)
Bruker の革新的な質量分析ソリューションのご紹介
~高深度マルチオミクス解析から分子イメージング解析まで~
  西田 富士雄、韮澤 崇(ブルカージャパン株式会社)

B)Luncheon Seminar (Shimadzuuncheon Seminar (Shimadzu)) / ランチョンセミナー(島津製作所)
新しいフラグメンテーション法OAD-QTOFを用いた脂質の詳細構造解析
  髙橋 秀典 (株式会社島津製作所 分析計測事業部)

C)KBMSS Organizers’ Meeting / KBMSS世話人会

13:20-14:10 1 min Poster Flash Talk / 1 min ポスターフラッシュトーク

14:10-15:40 Poster Viewing / ポスターセッション

15:40-16:10 Invited Lecture Invited Lecture 4/ 招待講演 4
Basics and applications of NMR hyphenated system
Kenichi Akagi (Institute for Protein Research, Osaka University)
LC-MS/NMRMS/NMR法の基礎と応用
赤木 謙一(大阪大学蛋白質研究所)

16:10-16:40 Invited Lecture 5 / 招待講演 5
Rhizosphere metabolome reveals novel functions of metabolites in plant-microbe interaction
Akifumi Sugiyama (RISH, Kyoto University)
根圏メタボローム解析による植物微生物相互作用に関わる代謝物の同定
杉山 暁史(京都大学生存圏研究所)

16:40-17:05 Invited Lecture 6 / 招待講演 6
Kendrick mass defect (KMD) analysis accelerates polymer characterization using high-resolution mass spectrometry
Kiyoka Nakamura (Advanced National Institute of Advanced Industrial Science and Technology (AIST))
Kendrick mass defect (KMD)解析が加速する高分解能質量分析法を用いたポリマー材料のキャラクタリゼーション
中村 清香 (産業技術総合研究所)

17:05-17:45 Distinguished Invited Lecture/ 特別招待講演
Lignin quantification and structural fingerprinting by pyrolysis-GC-MS
Gijs van Erven, PhD (Wageningen University)

17:50-17:55 Closing Remarks / 開会挨拶

18:00-20:00 Mixer / Mixer / 懇親会

Symposium-0521 Symposium-0521
ポスター PDF ファイル

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2023年8月28日作成/2024年2月19日更新

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