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https://rtnakanolab.com/pmrn/pmrn2023/
目的および内容
植物と相互作用する多種多様な微生物の総体を植物マイクロバイオータと呼ぶが、植物マイクロバイオータは植物の生長・生理・病理に大きく影響する。植物マイクロバイオータ研究は次世代シーケンサを用いた大規模なメタゲノム解析や、大量の微生物の培養とそのゲノム解析などによって「誰がそこにいるか」という疑問の答えはかなり理解が進んできたといえる。その一方で、これらの微生物が植物とどのように相互作用し、植物の生理にどうのように影響を与えているのか、また個々の微生物同士がお互いにどのように影響を与えあい、それが宿主植物との相互作用にどのように関与しているのかなど、その詳細な分子機構の理解へは至っていない。
本シンポジウムでは、2021年度に開催したPMRN、2022年度に開催したPMRN2022と同様に森林科学、植物科学、微生物学、土壌学等、幅広い分野からの「マイクロバイオータ」という視点での講演とポスター発表を行い、植物マイクロバイオータを広義に捉え、様々なレベルでの植物マイクロバイオータ研究について議論し、その俯瞰を試みた。
生存圏科学の発展や関連コミュニティの形成への貢献
生存圏研究所のミッション1の循環やミッション5の生理活性物質はマイクロバイオータの機能と関係が深い。本シンポジウムで,これまで狭義に捉えらてきた「植物マイクロバイオータ」という研究分野をより広義に捉え,実験室内での微生物ー微生物相互作用の生化学的な理解から生存圏全体での重要性を考え、様々なレベルでの植物マイクロバイオータ研究について議論することができた。
プログラム
13:00 – 13:10 JST | オープニングリマーク Openin remark 中野亮平 Ryohei Thomas Nakano |
13:10 – 13:55 JST | 招待講演 Prenary talk |
按田 瑞恵 Mizue Anda 「植物-微生物相互作用研究から始まったバクテリアゲノム研究のフロンティア」 |
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13:55 – 14:40 JST | ショートトーク Short talks |
大坪 雅 Miyabi Ohtsubo 「自然環境下でカブモザイクウイルスのハクサンハタザオへの感染はアブラムシ個体数を減少させる」 |
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島﨑 智久 Tomohisa Shimasaki 「細菌から見た植物特化代謝物を介した植物マイクロバイオータ形成」 |
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富永 貴哉 Takaya Tominaga 「従属栄養植物の進化における免疫機能の役割について」 |
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14:40 – 16:40 JST | ポスターセッション Poster session Zoomにて |
16:40 – 18:10 JST | 招待講演 Prenary talks |
古賀 隆一 Ryuichi Koga 「単一の変異で大腸菌は昆虫必須共生細菌へと進化する」 |
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新庄 莉奈 Rina Shinjo 「微生物が支える米づくり ?養分獲得促進とメタン発生抑制?」 |
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18:10 – 18:30 JST | 総合討論とクロージングリマーク Panel discussion and closing remark |
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2023年4月5日作成/7月28日更新