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第439回生存圏シンポジウム
土壌・植物・大気を跨ぐ物質の循環と機能に関するワークショップ

更新日: 2021/04/23

開催日時 2020(令和2)年12月8日(火)13:00–17:00
開催場所 オンラインにて開催(Zoomを利用)
主催者 高橋けんし (京都大学生存圏研究所大気圏環境情報分野)
杉山暁史 (京都大学生存圏研究所森林圏遺伝子統御分野)
申請代表者 高橋けんし (京都大学生存圏研究所大気圏環境情報分野)
杉山暁史 (京都大学生存圏研究所森林圏遺伝子統御分野)
所内担当者 高橋けんし (京都大学生存圏研究所大気圏環境情報分野)
関連ミッション ミッション1 環境診断・循環機能制御
関連分野 生存圏科学。

概要

大気、植物、土壌といった多彩なバッググラウンドを有する研究者が一堂に会し、分野横断的視点で情報交換と議論を深める機会となった。オンライン開催という制約にも関わらず、講演者を含めて67名の参加者があった。今後も、生存圏科学のコミュニティーの拡大につなげていく意味でも、こうした研究会を開催していきたいと考えている。

目的と具体的な内容

ミッション1「環境診断・循環機能制御」では大気圏、森林圏、土壌圏の物質循環に関わる植物微生物群の機能解明に取り組んでいる。本ワークショップでは、個々の所属学会ではなかなか出会う機会のない「大気」「森林」「土壌微生物」の研究者が一堂に会し、それぞれの領域での先端的な研究を“生存圏の物質循環”という視点に広げでシームレスにとらえることを目指し、次の時代の新しい研究の展開に向けた討論を行った。

生存圏科学の発展や関連コミュニティの形成への貢献

所属する学会の異なる大気、森林、土壌の研究者が一堂に会して議論を行うことにより、ディシプリンの異なる分野に関する様々な情報を交換することが可能になるとともに、幅広い知識の習得につながったと考えている。集会の終了後、参加者からは、非常にユニークかつ興味深い機会であった旨の好意的感想を頂戴した。既存の学問のカテゴリーに捕らわれずに、広い意味での生存圏科学の振興につながる重要な機会であったと考えている。今回は、社会情勢による制約のため、オンラインによる開催とせざるを得なかったが、所外を中心として67名の参加があったことは、ディシプリンの異なる分野に対する研究の展開のアンテナを向けることの重要性を、多くの研究者が認識していることの現れではないかと分析している。今後も、生存圏科学の振興と拡大のために、また、新しい研究課題の創出のために、こうした研究会を企画・実施していきたいと考えている。

プログラム

13:00 はじめに
13:10 「樹木細根の機能特性の多樹種比較 ~この根、なんの根?~」
牧田直樹(信州大学理学部)
13:35 「温暖化が植生のBVOC放出に及ぼす影響」
奥村智徳(大阪府立環境農林水産総合研究所)
14:00 「ケイ素から見る森林の物質循環」
中村亮介(京都大学生存圏研究所)
14:25 休憩
14:40 「植物とリグニン分解菌から考える物質循環」
西村裕志(京都大学生存圏研究所)
15:05 「ダイズ根粒菌の“根粒窒素固定以外”の特性と群集構造解析」
原新太郎(東北大学生命科学研究科)
15:30 「植物起源テルペンアルコールの多相反応」
江波進一(国立環境研究所)
15:55 休憩
16:10 「植物―土壌間相互作用が作り出す土壌生態系」
谷川東子(名古屋大学生命農学研究科)
16:35 「物質循環に重要な根圏領域の微生物叢を形成する植物代謝物」
杉山暁史(京都大学生存圏研究所)
17:00 閉会

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2020年10月6日作成,2020年12月25日更新

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