第408回生存圏シンポジウム
第4回GECシンポジウム
第43回持続性木質資源工業技術研究会
共催:
国立研究開発法人産業技術総合研究所
日本木材加工技術協会中部支部
後援:
日本木材学会中部支部
京都工芸繊維大学KIT男女共同参画推進センター
京都府立大学男女共同参画推進室
京都府立医科大学WLB支援センターみやこ
概要
名古屋市国際展示場にて開催されるウッドエコテック2019には毎度国内外から約2万名の参加者が集まる。その会場内にて本シンポジウムを開催し社会的に重視されつつある「男女共同参画」の現状を把握し、それを踏まえた今後の展望を模索する機会とする。
目的と具体的な内容
「地球環境保全」に向けた取り組みが社会からの強い要請となりつつある。また生存圏研究所のミッションとして「生存圏の質の向上」を掲げており、その有効な手段の一つとして「森林資源の有効利用」の促進が期待されている。申請者らは、この実現に寄与する研究開発を進めるとともに、産官学連携による技術開発の実用化を目指して、情報発信や連携構築の契機となるシンポジウム開催を行ってきた。
今年は、隔年開催の日本木工機械展が、名古屋市国際展示場(ポートメッセなごや)にてウッドエコテック2019として開催され、国内外から約2万名の参加者が集まる。この会場内で、「森林資源の有効利用を目指す多角的研究の現状」をテーマとしたシンポジウムを開催する。講師は、大学や研究機関に加えて、展示を行っている企業からも研究成果を発表してもらう。加えて、最近の潮流として「男女共同参画」が社会的に重視されているので女性講師による体験談も交え、研究現場や社会が現状を把握し、それを踏まえた今後の展望を模索する機会としたものである。
生存圏科学の発展や関連コミュニティの形成への貢献
京都大学が掲げるWINDOW構想にも入っているとおり、今、男女共同参画という社会的な動きは重要な課題になっている。生存圏研究所で行ってきた男女共同参画推にi向けたシンポジウムも今回で4回目を数えるが、研究成果の発表と男女共同参画の実践や現状について様々な研究機関や企業から発表してもらう機会をもつという、枠にとらわれない動きを進めてきたことは、情報発信・共有や連携にとって大変有効であったのみならず、今、悩みを抱えている研究者らの心のよりどころにもなってきており、同じように苦労している人の話を聞き、気持ちを聞いてもらうこと、そして先人たちからの励ましの言葉を聞くことが、どれくらい若手の研究者にとっての心の拠り所となっているかを毎回痛感できるような、人の心をも救えるシンポジウムとなってきている。育児、介護など男女共同参画の重要性がますます高まってくるこれからの日本において、男女共同参画における問題をともに考え、推進を先導していくことで、生存圏研究のますますの発展に寄与できるものと考えられる。
プログラム
12:30 | 開場 |
13:00–13:40 |
蛯名武雄(産総研) 改質リグニンを用いた耐熱シート材および繊維強化複合材の開発 |
13:40–14:05 |
相蘇春菜(森林総研) 樹木の重力ストレス応答から知る細胞の機能 |
14:05–14:30 |
波多江芙美子(パナソニック(株)R&Dセンター) 国産早生樹の建材用途への利用 |
14:30–15:05 |
小林祥子(玉川大学農学部) 植林地の効率的な管理を目指したマイクロ波衛星画像による下層植生密度の推定 |
15:05–15:15 | 休憩 |
15:15–15:50 |
三谷友彦(京大生存研) 木質バイオマス変換に貢献するマイクロ波加熱技術 |
15:50–16:30 |
黒田慶子(神戸大学農学部) 樹木の水分通導はどのように維持されているのか ~定説の矛盾点から考える~ |
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2019年7月12日作成,2019年10月11日更新