Webサイト: https://u.kyoto-u.jp/kdk-symposium2018
概要
A-KDK全国共同利用で得られた研究成果を中心に、広く生存圏科学の発展における数値シミュレーションの役割について議論した。
目的と具体的な内容
A-KDK全国共同利用は宇宙圏・大気圏の電波科学および生存圏科学に関連した大規模計算機実験研究を主体とし、生存圏研究所ミッション1(環境計測・地球再生)、3(宇宙環境・利用)、5(高品位生存圏)が関連している。KDK専門委員会で採択した研究課題の成果発表の場であるとともに、宇宙プラズマ、超高層・中層大気中の波動現象、宇宙電磁環境をはじめ生存圏科学に関する計算機実験等の講演も広く受け付け、最新の知見と情報を交換する場とする。
生存圏科学の発展や関連コミュニティの形成への貢献
計算機性能の大幅な向上と相まって、数値シミュレーションは様々な研究分野において重要な研究手法の一つとなり、複雑な人類生存圏の正しい理解と問題解決にとって不可欠なものである。本シンポジウムは、個々の研究課題成果の発表だけでなく、生存圏科学の発展において数値シミュレーションがどのような役割を果たすことができるか、また、生存圏科学の中のどのような分野において数値シミュレーションが求められているかを模索、議論する絶好の機会であり、生存圏科学の推進という観点からも重要であると考える。
プログラム
3月25日 月曜日
14:50–14:55 | 開会の辞 |
14:55–15:00 | 海老原祐輔 今年度の利用状況について |
15:00–15:20 | 江本一磨、神田大樹、月崎竜童、鷹尾祥典、西山和孝、國中均 有人探査に向けた火星磁場異常による宇宙放射線シールドの可能性 |
15:20–15:40 | 田中高史 サブストームのトリガー機構 |
15:40–16:00 | 小路真史 内部磁気圏におけるEMIC波動による非線形相互作用 |
16:00–16:20 | 近藤光志 非対称磁気リコネクションにおけるリコネクションジェット構造 |
16:20–16:40 | 三宅洋平 変動電場を伴うプラズマ中の衛星帯電現象について |
16:40–17:00 | 清水徹、近藤光志 テアリング不安定性の線形理論 |
17:00–17:20 | 銭谷誠司、梅田隆行、加藤恒彦 プラズマ粒子(PIC)シミュレーションのBoris型数値解法について |
17:20–17:40 | 海老原祐輔、田中高史、上吉川直樹 太陽風から電離圏に至るエネルギーの輸送経路と変換過程 |
3月26日 火曜日
09:15–09:30 | 銭谷誠司 (スパコンを効率的に使うためのチューニングと最適化について) |
09:30–09:50 | 野儀武志、大村善治 2次元シミュレーションによるホイッスラー波動と電子の間のサイクロトロン共鳴と ランダウ共鳴の競合関係 |
09:50–10:10 | 陣英克、三好勉信、垰千尋、品川祐之、藤原均 MTI領域の再現性向上のための大気圏電離圏モデルの改良 |
10:10–10:30 | 中村紗都子、海老原祐輔、藤田茂、後藤忠徳、亘慎一 日本における地磁気誘導電流(GIC)の予測計算 |
10:30–10:50 | 斎藤享、山本衛、齊藤昭則、Chia Hung Cheng 電離圏3次元トモグラフィーとMUレーダーによる検証 |
10:50–12:00 | ポスターセッション
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2018年12月4日作成,2019年3月27日更新