概要
A-KDK全国共同利用で得られた研究成果の発表だけでなく、生存圏科学の発展において数値シミュレーションがどのような役割を果たすことができるか、生存圏科学の中のどのような分野において数値シミュレーションが求められているかを議論する機会を提供した。
目的と具体的な内容
A-KDK全国共同利用は宇宙圏・大気圏の電波科学および生存圏科学に関連した大規模計算機実験研究を主体とし、生存圏研究所ミッション1(環境診断・循環機能制御)および3(宇宙生存環境)が関連している。KDK専門委員会で採択した研究課題の成果発表の場であるとともに、宇宙プラズマ、超高層・中層大気中の波動現象、宇宙電磁環境をはじめ生存圏科学に関する計算機実験等の講演も広く受け付け、最新の知見と情報を交換する場とする。
生存圏科学の発展や関連コミュニティの形成への貢献
計算機性能の大幅な向上と相まって、数値シミュレーションは様々な研究分野において重要な研究手法の一つとなり、複雑な人類生存圏の正しい理解と問題解決にとって不可欠なものである。本シンポジウムは、個々の研究課題成果の発表だけでなく、生存圏科学の発展において数値シミュレーションがどのような役割を果たすことができるか、また、生存圏科学の中のどのような分野において数値シミュレーションが求められているかを模索、議論する絶好の機会であり、生存圏科学の推進という観点からも重要であると考える。
プログラム
3月14日 火曜日
14:50–14:55 | 開会の辞 |
14:55–15:00 | 新KDKシステム(第6世代KDK)の紹介 |
15:00–15:20 | 中村紗都子、海老原祐輔、山田伸明、藤田茂、後藤忠徳 Modelling geomagnetically induced currents (GIC) in the 500 kV power grid in Japan produced by realistic electric fields |
15:20–15:40 | 加藤雄人、大村善治 地球内部磁気圏での実パラメータを用いたコーラス放射発生過程の計算機実験 |
15:40–16:00 | 蔡東生 Global structure of magnetosphere in northward interplanetary magnetic field: Magnetic reconnection, Kelvin-Helmholtz vortices, Karman vortex street, vortex breakdown, coherency |
16:00–16:20 | 菊池崇、海老原祐輔、橋本久美子、田中高史、亘慎一 中緯度地磁気誘導電流GICの予測 |
16:20–16:40 | 近藤光志 シアフローと磁気リコネクション2 |
16:40–17:00 | 海老原祐輔、田中高史 サブストーム・オンセットの力学とエネルギー論 |
17:00–17:20 | 中村雅夫 磁力線再結合のイオンダイナミクスとホール磁場構造 |
18:00–20:00 | 懇親会 |
3月15日 水曜日
09:00–09:20 | 小路真史、大村善治 Nonlinear generation mechanism of emic falling tone emissions |
09:20–09:40 | 清水徹、近藤光志 MHD study of plasmoid instability with uniform resistivity |
09:40–10:00 | Yikai Hsieh、Yoshiharu Omura Nonlinear dynamics of electrons interacting with oblique whistler mode chorus in the magnetosphere |
10:00–10:20 | 臼井英之、三宅洋平、福田雅人、中野祥、薛宇航 イオンビームの工学利用に関する粒子シミュレーション |
10:20–10:40 | 上吉川直輝、海老原祐輔、田中高史 電磁流体シミュレーションを用いたサブストームの研究:低高度境界条件の影響 |
10:40–12:00 |
ポスターセッション
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2016年12月5日作成,2017年3月27日更新