目的と具体的な内容
生存圏科学コミュニィティーの発展、研究者相互の情報共有と発信を目的とした「生存圏フォーラム」の第8回総会が2015(平成27)年6月6日(金)13時に開催され、事業報告、役員改選、事業計画の議案が審議された。
会員約700名から2014(平成26)年度に引き続き、2015(平成27)年度の会長として、佐々木進氏(JAXA名誉教授)、副会長として、服部順昭氏(東京農工大学名誉教授)、松村竹子氏(有限会社ミネルバライトラボ取締役)、津田敏隆氏(生存圏研究所所長)が選ばれた。また、運営委員長、運営委員も2014(平成26)年度の同じ方々が継続して選出された。
引き続き15時から、生存圏フォーラム特別講演会(第286回生存圏シンポジウム)が行われ、各界で活躍される方々による魅力あふれる以下の4つの講演で構成された。「月探査機「かぐや」が明らかにした月科学と月開発の可能性」(JAXA名誉教授 佐々木進氏)、「科学技術と大学」(理化学研究所理事長・松本紘氏)、「農業と再生可能エネルギー生産の両立」(かずさDNA研究所主席研究員 柴田大輔氏)、「放射線が拓く生物の謎」(東京大学教授 中西友子氏)。どの講演も生存圏科学の未来の可能性を示すものであり、活発な議論が行われた。
生存圏科学の発展や関連コミュニティの形成への貢献
生存圏フォーラムは、「持続的発展が可能な生存圏(Sustainable Humano-sphere)を構築していくための基盤となる 「生存圏科学」を幅広く振興し、総合的な情報交換・研究者交流、さらに学生・若手研究者の国内外での教育・啓発活動を促進していくこと」を目的としている。
総会においては、この生存圏フォーラムの意義が再確認された。そのうえで、生存圏フォーラムの事業計画に関する審議が行われ、フォーラム会員数の増加の重要性が課題であることが確認され、会員に向けた情報発信の強化を行うことが議論された。
プログラム
生存圏フォーラム第8回総会
13:00 | 受付 |
13:30–14:30 |
|
特別講演会
15:00–15:05 | 会長挨拶 |
15:05–13:35 | 宇宙航空研究開発機構名誉教授・生存圏フォーラム会長 佐々木進氏 『月探査機「かぐや」が明らかにした月科学と月開発の可能性』 |
13:35–16:15 | 理化学研究所理事長 松本紘氏 『科学技術と大学』 |
16:15–16:45 | かずさDNA研究所主席研究員・京都大学特任教授 柴田大輔氏 『農業と再生可能エネルギー生産の両立』 |
16:45–17:20 | 東京大学大学院農学生命科学研究科・農学部教授 中西友子氏 『放射線が拓く生物の謎』 |
17:30–19:30 | 懇親会 |
ポスター PDF ファイル (276 956 バイト)
ポスター制作: 柳川綾 (京都大学生存圏研究所)
ページ先頭へもどる
2015年4月16日掲載,2015年8月5日更新