目的と具体的な内容
数値シミュレーションは、様々な研究分野において非常に重要な研究手法の一つである。本シンポジウムは、個々の研究課題成果の発表だけでなく、生存圏科学の発展において数値シミュレーションがどのような役割を果たすことができるか、また、生存圏科学の中のどのような分野において数値シミュレーションが求められているかを模索、議論する絶好の機会であり、生存圏科学の推進という観点からも重要であると考える。
KDK 全国共同利用は宇宙圏・大気圏の電波科学および生存圏科学に関連した大規模計算機実験研究を主体とし、ミッション 1 および 3 が関連している。専門委員会で公募・採択された研究課題の成果発表の場でありその他の計算機実験研究の講演も広く受け付けた。
生存圏科学の発展や関連コミュニティの形成への貢献
KDK によって得られた様々な分野の最新の知見をはじめ、KDK の能力を最大限に活かすための効率の良い計算手法など最新の計算機シミュレーション技術に関する情報を共有することができた。また、本研究集会を開催することによって宇宙圏・大気圏の電波科学および生存圏科学における計算機実験分野を先導し、関連コミュニティの形成に資するとともに、共同研究拠点としての責務を果たすことができた。
プログラム
3月7日木曜日 (口頭発表)
15:00–15:05 | 開会の辞 |
15:05–15:25 | 今村薫 三次元高速磁気再結合の流入領域の特徴 |
15:25–15:45 | 加藤雄人 Effect of the magnetic field inhomogeneity on the generation process of whistler-mode chorus emissions |
15:45–16:05 | 近藤光志 地球磁気圏近尾部におけるプラズマ流の数値計算と衛星観測 |
16:05–16:25 | 小路真史 Triggering Process of Electromagnetic Ion Cyclotron Rising Tone Emissions in the Inner Magnetosphere |
16:25–16:45 | 藤崎章吾 三次元高速磁気再結合過程の磁気中性線の振る舞い |
16:45–17:05 | 中村雅夫 イオンスケールミニ磁気圏のバウショックと境界領域の構造 |
3月8日金曜日 (口頭発表・ポスター発表)
09:00–09:20 | 清水徹 高速磁気再結合過程の三次元不安定性と地球磁気圏への応用 |
09:20–09:40 | 蔡東生 Analysis of the cusp dynamics under northward IMF within three dimensional PIC global simulations approach |
09:40–10:00 | 藤本桂三 開放境界を用いた電磁粒子コードの開発 |
10:00–10:20 | Kakad Amarkumar Nonlinear evolution of electrostatic solitary waves: Theory and fluid simulation |
10:20–12:00 | ポスターセッション
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