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第60回定例オープンセミナー資料

更新日: 2015/08/07

開催日時 2007/10/17(水曜日)
題目 熱帯生存圏の数値データの統合的データベース・解析システムの研究開発
発表者 堀之内武 (京都大学生存圏研究所・助教)

要旨

生存圏を自然科学的アプローチで研究する場合、様々な数値データを駆使することが求められる。講演者らは、最近、データベース・データ工学の研究者と共同 で、大気等、地球関連の数値データを自動的にデータベース化し、Web ブラウザで検索・解析・可視化できる汎用ツールの研究・開発を行っている。それを用いることで、専門外の研究者も手軽に、馴染みのないデータにアクセス し、解析・可視化することができる。

本研究は、そのツールを活用・発展させて、熱帯生存圏を「研究」できるデータベースを構築することを目的としている。開発しているツール Gfdnavi では、主に大気・海洋のデータの利用が念頭に置かれているが、扱うデータの形式や構造に柔軟性・拡張性があり、地球関連の数値データを広く扱うことが可能 である。手始めに植生に関する衛星データを取り込んでいる。

講演では、Gfdnavi の開発経緯、概要、データベースの構成、自動登録の仕組み、数値データの取り扱い法について述べ、実際のシステムを用いたデモを行って、どのようなことが 出来るか/出来そうかについてのイメージを持っていただき、さらに今後の発展に関する提案を頂きたいと考えている。

なお、Gfdnavi は広いデータ公開から、グループでの利用、さらに個人の PC 内に閉じた利用までをカバーするツールであり、オープンソースとして公開している。

本研究は、H19 年度の生存圏研究所萌芽ミッションプロジェクトの研究として行っています。Gfdnavi の開発は、科研費特定領域「情報爆発時代に向けた新しい IT 基盤技術の研究」の公募課題(代表:堀之内)として推進しています。

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