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目的および内容
生存圏研究所は、2016年度に生存圏科学の国際化推進の海外拠点を活用した国際共同研究と人材育成をさらに強化するため、「生存圏アジアリサーチノード(ARN)」共同ラボをインドネシア科学院(LIPI・現BRIN)内に設置し、国内外の研究者コミュニティーを連接させる(ハブ機能)活動を開始した。その機能の強化の一環として、国内外の共同研究者を糾合したARN国際シンポジウムシリーズを開催してきた[第1回、2017年2月マレーシア・ペナン、第2回、2017年7月宇治、第3回、2018年9月台湾・台中、第4回、2019年12月中国・南京、第5回、2020年12月オンライン開催、第6回2021年9月インドネシア・パダン(Zoom ハイブリッド開催)、第7回2022年12月宇治(Zoom開催)、第8回インドネシア・マカッサル(Zoom ハイブリッド開催)]。
一方、「日ASEAN科学技術イノベーション共同研究拠点-持続可能開発研究の推進」(以下JASTIP)では、2015年度採択JST国際科学技術共同研究推進事業(戦略的国際共同研究プログラム) 「国際共同研究拠点」のもと、我が国とASEAN諸国の共通の目標である我が国とASEAN諸国の共通の目標である持続可能な開発を促進するため、様々な共同研究・人材育成事業を展開してきた。なかでも、JASTIP 生物資源・生物多様性拠点(WP3)では、生物の多様性、遺伝資源、革新的な生物技術をテーマに、生存圏研究所、京都大学農学研究科、京都大学東南アジア地域研究所等を中心に、ASEAN諸国のパートナーと協働した共同研究・人材育成事業を展開してきた。JASTIP WP3では、JASTIP事業完了を機に、2025年2月25日に京都大学生存圏研究所において、JASTIP WP3 Wrap-up Symposiumを開催する。第9回ARNシンポジウムを同テーマに沿って、最先端のバイオマス利用技術を活用した熱帯生物資源の循環利用体系の構築を話題に併催することで、今後のASEAN諸国との共同研究体制の強化を図る。シンポジウムでは、生存圏研究所の研究者を中心に、ASEAN諸国(主にインドネシア・BRIN)の研究者が現地またはオンラインで講演を行う。JASTIP WP3 Wrap-up Symposiumと同時開催することで、ASEAN諸国との国際研究コミュニティーの拡大やARNの機能の拡大等が期待できる。
期待される効果
生存圏研究所は、2016年度に第5番目の生存圏ミッション「高品位生存圏」を新たに設定するとともに、生存圏科学に関する日・ASEANの連携強化を目指した「生存圏アジアリサーチノード(ARN)」の活動を開始して、生存圏科学の国際化と研究成果の社会還元に向けた活動を展開している。本シンポジウムでは、これらの活動の今後の展開に向けた構想の具体化、国際コミュニティーおよび国際連携チームの形成と、それを支える次世代若手人材育成への寄与が期待される。また、赤道大気レーダー等の大型設備、実験フィールド、ARN 共同ラボを活用した国際共同研究の拡大や、国内外の研究機関とARNの連携強化、本研究所のハブ機能の強化につながると期待される。
生存圏科学への関わり
本シンポジウムは、生存圏研究所が掲げる5つのミッションのすべてに関係する。本シンポジウムにより、持続的生存基盤の構築に向けた地球規模課題の現状認識の強化と課題解決に向けた国際連携が強化され、生存圏科学を担う若手人材が育成されるだけでなく、研究所の国際化と社会貢献にも大きく寄与すると期待される。
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2024年11月22日作成