研究課題
ウルトラファインバブルがカボチャ道管液内の物質および成分に及ぼす影響
研究組織
代表者 | 伊藤 彩菜 (京都大学大学院 農学研究科) |
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共同研究者 | 上田 義勝 (京都大学 生存圏研究所) |
関連ミッション |
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研究概要
ウルトラファインバブル(以下、UFBと表記)は国際標準化機構ISO 20480-1にて定義されており、直径1マイクロメートル未満の極小の気泡のことを指す。UFBは大気を用いて生成が可能で、水中に長期間存在できるなどの特性から、さまざまな産業で活用が進んでいる。農業分野においては、UFBを含んだ水で農作物を栽培することで生育が促進されるという報告が多数あり、環境負荷をかけずに収量を増加させる画期的な技術として注目を集めている。カボチャを用いた前年度の研究において、養液へのUFBの添加によって道管液量や雌花数に変化が生じる結果となったが、そのメカニズムについては明らかになっていない。したがって本研究は、UFBの添加による植物体内の物質や成分の変化を分析し、UFBによる植物の生育促進メカニズムの解明に寄与することを目的とする。本研究では、植物が根から吸収した水分である道管液を採取し、道管液内に含まれるナノ粒子数の数密度やミネラル、糖含量などの成分測定、および道管液内に含まれるナノ粒子の同定を目標とする。
図1 異なるUFB条件でのカボチャ栽培
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2025年8月4日作成