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2025(令和7) 年度 生存圏科学 共同研究 19

更新日: 2025/08/04

研究課題

Rhodococcus wratislaviensis T301株由来芳香族エステラーゼ系酵素遺伝子の単離とプラスチック分解能向上への試み

研究組織

 代表者 渡邊 崇人(京都大学 生存圏研究所)
 共同研究者 高橋 克幸(岩手大学 理工学部)
上田 義勝(京都大学 生存圏研究所)
関連ミッション
  • ミッション1 環境診断・循環機能制御
  • ミッション2 太陽エネルギー変換・高度利用

研究概要

分別されていない多種多様なプラスチックごみや、環境中に廃棄されたプラスチック類はリサイクルが困難であり、環境汚染やマイクロプラスチックの原因となり得る。これらのプラスチックは生分解性に乏しく、自然界の物質循環へ速やかに戻す仕組みの解明が求められている。我々はこれまでに、ビフェニル/PCB分解細菌 Rhodococcus wratislaviensis T301株が、裁断したペットボトル(PET片)を唯一の炭素源として利用し、生育可能であることを明らかにしてきた。さらに、昨年度の生存圏科学共同研究においては、PET片にプラズマ前処理を施すことで、本菌のPET表面への付着性が高まり、それに伴って生育が促進される可能性が示唆された。しかしながら、本菌においてポリエチレンテレフタレート(PET)を含む(芳香族)ポリエステル系プラスチックの分解に関与する酵素や遺伝子は、いまだ明らかにされていない。そこで本研究では、T301株のゲノム情報を詳細に解析し、ポリエチレンテレフタレート(PET)などのプラスチック類の分解に関与する酵素遺伝子の探索および単離を行う。さらに、分子育種の手法を用いて、本菌の分解能力の強化を目指す。

補足テキスト: 2025(令和7)年度生存圏ミッション研究#19
写真:ビフェニル/PCB分解細菌 Rhodococcus wratislaviensis T301株

 

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2025年7月29日作成

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