Research Institute for Sustainable Humanosphere

共同研究

2012(平成24) 年度 生存圏科学 ミッション研究 22

研究課題

SCOSTEP国際共同研究プロジェクト: CAWSESの推進
Promotion of an international project of SCOSTEP: CAWSES
(国際共同研究) 3

研究組織

 代表者 津田敏隆 (京都大学生存圈研究所)
 共同研究者 Nat Gopalswamy (NASA/GSFC, US)
F.-J. Luebken (IAP, Germany)
Marianna Shepherd (York-U, Canada)
Joe Davila (NASA/GSFC, US)
関連ミッション
  • ミッション 1 (環境計測・地球再生)
  • ミッション 3 (宇宙環境・利用)

研究概要

生存圏を構成する大気圏、宇宙圏は太陽放射によって一次的に形成・維持され、さらに太陽活動の短期・突発的変動(コロナ爆発、フレアー、磁気嵐など)および長期・周期的変化(11 年周期変化)の影響を受けて変動している。その動態を観測し、科学理解するためには国際協同観測が大変重要である。

例えば、南極越冬観測の契機となった国際地球観測年(IGY: International Geophysical Year, 1957–8)をはじめ多くの国際共同研究計画が実施されてきた。その過程で、ICSU 傘下の太陽地球系科学委員会(SCOSTEP; Scientific Committee for Solar-Terrestrial Physics)は中心的役割を果たしており、その後、国際磁気圏観測計画(IMS, 1976–9)、中層大気国際協同観測計画(MAP, 1982–5)、太陽地球系エネルギー国際共同研究計画(STEP, 1990–7)などを主導してきた。

2000 年代には、太陽地球系に生起する様々な時間スケールの変動の地上および衛星観測の体制が整いつつあり、一方、太陽の内部構造や地球磁気圏の振舞いを数値シミュレーションする研究も進んでいる。こういった趨勢を鑑み、SCOSTEP は総合的に太陽と地球の関係を理解することを目指し、国際共同研究プロジェクト CAWSES (Climate and Weather of the Sun-Earth System)を実施している。CAWSES は 2004–2008 年(Phase I)、および 2009–2013 年(Phase II)の 10 年に亘って推進されている。太陽活動と地球大気圏・電磁気圏(Geospace)との関係について、以下の 4 研究テーマ(Task)を定義している。

(1) What are the solar influences on climate?

(2) How will geospace respond to an altered climate?

(3) How does short-term solar variability affect the geospace environment?

(4) What is the geospace response to variable inputs from the lower atmosphere?

研究代表者は 1999–2007 年に SCOSTEP の国際理事(Bureau)を務め CAWSES の立案に参画した。国内の CAWSES 推進にも中心的役割を果たし、2007 年に京都で CAWSES-I の総括的な国際シンポジウムを主催した。その実績から、2011 年より CAWSES-II の国際リーダー(Co-Chair)に着任し、共同研究プロジェクト全体を運営している。

今回、CAWSES に関する 研究集会・スクールとして、インドネシアの Bandung で 2012 年 9 月 17–26 日に ISWI (International Space Weather Initiative) 国際スクール、およびインドの Pune で 2012 年 11 月 6–9 日に ISSTP (International Symposium on Solar-Terrestrial Physics)が開かれる。これらの機会に、CAWSES の 4 Task に関係する情報交換を進め、これまでの CAWSES の成果とりまとめ、2012–3 年の研究実施計画調整、さらに、2014 年以降の後継プロジェクトの構想に関する総合討論を行う予定である。

CAWSES 国際プロジェクトのリーダーを努めることは、国際コミュニティへの貢献として重要であるとともに、生存圏科学をアジア諸国にも展開する Outreach, Capacity building の活動としても重要である。

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2012年8月6日作成

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