Research Institute for Sustainable Humanosphere

共同研究

2019(平成31)年度 生存圏科学 ミッション研究 10

研究課題

ウリン未活用材の有効利用技術の開発

研究組織

代表者 神代圭輔(京都府立大学大学院生命環境科学研究科)
共同研究者 金山公三(京都大学生存圏研究所)
梅村研二(京都大学生存圏研究所)
田中聡一(京都大学生存圏研究所)
渕上佑樹(三重大学大学院生物資源学研究科)
古田裕三(京都府立大学大学院生命環境科学研究科)
渕上ゆかり(大阪大学国際共創大学院学位プログラム推進機構)
林田元宏(株式会社林田順平商店)
奥村哲也(株式会社林田順平商店)
正(株式会社日本木材)
関連ミッション
  • ミッション4 循環材料・環境共生システム
  • ミッション5 高品位生存圏

研究概要

熱帯雨林の保護または持続可能な利用は、地球温暖化の防止、エコシステムの保全、ひいては人類の生存にとって重要である。しかしながら、日本は熱帯地域から違法リスクの高い木材製品を特に多く輸入しているとの報告もある(2013年値)(籾井, 2014)ことから、木材の違法伐採問題への対応(合法性)と資源の持続性の担保を両立させることが喫緊の課題である。また、これら課題の克服は、熱帯雨林の保護・保全および公正な木材市場形成の観点からも極めて重要である。

昨年度までの研究において、日本向け輸出木材のうちエクステリア用途として需要が大きいが資源量も少なく絶滅危惧種に指定されている樹種である“ウリン”を対象として、インドネシア国内においてトレーサビリティの確認を行い、次の実態を明らかにした。①輸出向けのウリン材の合法性は担保できている。②「生産転換林」での伐採が主のため、資源の持続性は必ずしも担保されない。③非効率的な製材により大量の端材(原木比で6割程度)が発生し、廃棄されている。さらに、資源の持続性担保を目的としてウリン端材の有効利用技術について検討し、以下を明らかにした。④端材は耐朽性、カビ抵抗性等の性能を有する。⑤抽出成分を他樹種の木材に注入することで、同様の性能を付与できる可能性があるが、抽出方法の確立が重要課題である。⑥端材の有効利用により環境影響軽減効果がある。これまでの研究成果から、資源の持続性担保のための技術確立が喫緊の課題であると考え、本研究では、貴重な熱帯雨林材を余すところ無く有効活用するために、「抽出成分の抽出方法の確立に関する検討」、「抽出成分が木材の加工性および物性に及ぼす影響評価」、「端材の有効利用が資源のライフサイクルに与える影響の評価」のテーマに重点化して、ウリン未活用材(製材端材等)の有効利用技術の開発を行う(下図参照)。

神代圭輔: 2019(令和元)年度生存圏ミッション研究 図

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2019年7月31日作成

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