Research Institute for Sustainable Humanosphere

共同研究

2018(平成30) 年度 生存圏科学 ミッション研究 23

研究課題

微小重力下における樹木の形態形成

研究組織

 代表者 馬場啓一(京都大学存圏研究所)
 共同研究者 土井隆雄(京都大学宇宙総合ユニット)
渡邉博之(玉川大学農学部)
祥子(京都大学生態学研究センター)
松永菜々子(京都大学生存圏研究所)
関連ミッション
  • ミッション1 環境診断・循環機能制御
  • ミッション3 宇宙生存環境

研究概要

本研究は、再生可能な資源である樹木・木材資源の宇宙利用における基礎的知見として微小重力下における樹形の形成および木部形成について研究する。将来的に地球外で人類が長期滞在する際、食料の確保や居住空間の持続的な維持にあたり、果樹や林木を現地で育成する方が地球から製品を運搬するより効率的であると考えられる。一方、宇宙には地球上とは全く違った過酷な環境がある。微小重力、高真空、強い紫外線、宇宙放射線等であるが、中でも本研究では「微小重力」に着目する。重力は、火星で地球の1/3、月なら1/6、宇宙ステーション型コロニーならもっと小さい。しかも人為的にほぼ制御できない環境要因なので、樹木に与えるその影響予測は重要である。植物に対する微少重力の影響を研究した例はいろいろとあるが、樹形形成については報告例が無いことから、これを調べることが本研究の特色となる。樹形は木材の生産性や果樹の収穫効率に影響する重要な要素であることから、月や火星へ持って行く適合種の選定や地球外での育成予測を可能にすることを将来的な目標に掲げる。研究成果は宇宙を生存圏とする未来構想の礎となり、生存圏科学に貢献する研究である。具体的には、地上実験として、まずは簡易な1Dクリノスタットを用いて実験条件の検討や、基礎的な樹形や木部の形成について調査し、次いでより方向性の無い微少重力環境を擬似的に生み出せる3Dクリノスタットを用いて樹形や木部の形成が微少重力下でどのように変化するのかを実験する。

馬場啓一: 2018(平成30)年度生存圏ミッション研究 図

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2018年8月1日作成

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