Research Institute for Sustainable Humanosphere

共同研究

2016(平成28) 年度 生存圏科学 ミッション研究 23

研究課題

「超高層大気の全球地上観測メタデータデータベース」の機能拡張と国際展開

研究組織

 代表者 能勢正仁(京都大学大学院理学研究科)
 共同研究者 津田敏隆(京都大学生存圏研究所)
新堀淳樹(京都大学生存圏研究所)
田中良昌(情報・システム研究機構国立極地研究所)
小山幸伸(大分工業高等専門学校)
武田英明(情報・システム研究機構国立情報学研究所)
圭(情報・システム研究機構国立情報学研究所)
関連ミッション
  • ミッション3 宇宙生存環境

研究概要

(1)地上観測メタデータデータベースの国際展開

これまでに国内の他機関(九州大学・名古屋大学・東北大学・極地研究所)と協同して、超高層大気の地上観測データに関するメタデータの作成、およびそれらのデータベース構築、観測データの整備を行ってきた。構築されたメタデータのデータベースを用いることにより、各研究機関に分散している観測データを横断検索でき、種々の観測データを用いた総合解析が促進されてきた。また、このメタデータデータベースの国際的な利用を促進するため、インドネシアおよびインドの研究機関でメタデータデータベースの利用法、メタデータ作成・登録に関する研究集会を開催してきた。特に、インドの研究機関(宇宙物理学研究所、大気科学研究所、地磁気研究所)とは、各研究機関が保有する観測データのメタデータの登録作業に向けた準備を進めている。

一方、これまでのメタデータデータ検索機能に加えて、データ解析機能を備えた新しいデータ解析システムの開発が昨年度の12月から開始され、近々、本運用に移行する予定である。本年度は、この新システムを中心に海外の研究機関への展開を行い、超高層大気だけでなく他の地上・衛星データに範囲を広げる計画である。海外の研究機関のメタデータがメタデータデータベースに組み込まれれば、この新システムによって各機関が保有する観測データを相互参照することが可能となり、各研究機関との国際共同研究に発展すると期待される。さらに、本メタデータデータベースには生存圏データベースに登録されている信楽MUレーダーや赤道大気レーダーなどの観測データのメタデータが登録されており、本ミッション研究を通じて生存圏データベースの国際的な利活用の拡充が一層進むと考えられる。

(2)データのトレーサビリティ保証

データベースの構築・公開が進むにつれ、研究者がどのようなデータをどの段階で用いたのかという「データのトレーサビリティ」が新たな課題として浮上している。メタデータデータベースの拡大と同時に、この課題を解決に導く一つの可能性として注目されつつあるDigital Object Identifier(デジタルオブジェクト識別子)をデータに付与し、トレーサビリティ保証の仕組みを構築する。

日本では、データへDOIを付与する活動はまだ限定的であるが、昨年度においては、ジャパンリンクセンターを通じて、超高層物理学分野における研究データ(中性風データ、地磁気データ、電離層イオノグラムデータ)にDOIを付与し始めた。表1にDOIを付与したデータのリストを示す。今年度はこの活動を継続するとともに、超高層物理学分野の他のデータへ対象を拡大する計画である。

表 1: これまでの活動で、超高層物理学分野における研究データ(中性風データ、地磁気データ、電離層イオノグラムデータ)に付与したDOIのリスト
能勢正仁: 2016(平成28)年度生存圏ミッション研究 表

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2016年8月5日作成

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