Research Institute for Sustainable Humanosphere

共同研究

2014(平成26) 年度 生存圏科学 ミッション研究 12

研究課題

準天頂衛星の精密補強信号を用いた可降水量推定の高精度解析

研究組織

 代表者 佐藤一敏 (独立行政法人宇宙航空研究開発機構)
 共同研究者 矢吹正教 (京都大学生存圏研究所)
小司禎教 (気象庁気象研究所)
津田敏隆 (京都大学生存圏研究所)
聡 (独立行政法人宇宙航空研究開発機構)
関連ミッション
  • ミッション 1 (環境計測・地球再生)
  • ミッション 3 (宇宙環境・利用)

研究概要

1. 研究の背景と生存圏科学との関わり

GPSに代表される人工衛星を活用した全地球測位衛星システム(GNSS)は、位置情報サービスを基礎とした道路・航空・水運の円滑な交通環境の整備に代表されるように、社会や経済を駆動する重要なインフラを担っている。さらに、その技術は、機械制御を通じた農業や林業の省力化・精密化(IT 農業)、建築・土木分野の安全な工事環境の提供(情報化施工)、高度道路交通システム(ITS)、災害時の避難誘導、津波や大気環境の監視など今後も様々な分野において応用・発展が見込まれている。宇宙利用を背景とした GNSS 測位情報の精度向上とそのデータを有効活用するアプリケーション開発は、大気圏、森林圏、そして人間生活圏を含む生存圏の持続的発展や生存圏科学が目指す安全・安心な社会基盤の構築に貢献すると期待される。

2. 研究の目的

本研究では、GNSS 稠密ネットワークを用いた研究の開始時には実用化されていなかった高精度衛星軌道・クロック推定システム(MADOCA-PPP)の補強情報を活かし、その可降水量推定精度への改善効果とリアルタイム解析の実用性について検証することを目的とする。

3. 研究の進め方

本課題においては、JAXAが提供している MADOCA-PPP の補強情報が常時インターネットから配信が開始されることを利用して、気象研究所や京都大学生存圏研究所・信楽MU観測所において、高層ゾンデ観測による可降水量データとの比較を実施し、MADOCA-PPP の補強情報の可降水量推定に対する評価を行う。また GEONET における可降水量解析を行い、国土地理院の解析結果との比較を行うとともに、水蒸気の非一様性解析の精度、豪雨や突風をもたらす積乱雲の発達との対応も評価する。

4. 本研究の特色

  • GNSS 稠密ネットワークが目指す局所的な集中豪雨現象の予報に向けたリアルタイム解析をサポートし、ナウキャストとして利用することで気象災害の早期警報システムの実現に貢献することが期待できる。
  • 「みちびき」の保管・補強機能、次世代基盤技術の開発の成果について、防災分野(集中豪雨に対する防災・減災)への適用可能性を定量的に評価し、本実証実験を通して、長期ビジョンの柱である「安心・安全な社会」の実現に寄与する。

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2014年7月25日作成

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