研究課題
ウィンドプロファイラ観測に基づく航空安全運航のための乱気流検出・予測技術の開発
研究組織
代表者 | 橋口浩之 (京都大学生存圏研究所) |
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共同研究者 | 足立アホロ (気象庁気象研究所) 梶原佑介 (気象庁気象研究所併任(気象庁観測課)) 工藤淳 (気象庁気象研究所併任(気象庁数値予報課)) 星野俊介 (気象庁気象研究所併任(高層気象台)) 川村誠治 (情報通信研究機構) 山本真之 (京都大学生存圏研究所) |
関連ミッション |
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研究概要
航空機の運航に重大な支障をもたらす要因の中でも大気中の乱気流は、機体の改良・改善で対処しうるものではなく、基本的には回避するしか方法がない。国土交通省運輸安全委員会報告によると、最近の大型機での事故のうち半数以上が乱気流が原因である。現状では乱気流の観測データはパイロットからの機上気象報告(PIREP)のみであるが、PIREP にはパイロットの主観も入り、かつ常時ある地点・高度を観測できるものではない。一方、各種の乱気流予測技術は、PIREP データに基づいて開発されており、それゆえ、その予測精度にもまだ改善の余地がある。そこで、我々は、鉄道・運輸機構の「運輸分野における基礎的研究推進制度」により「航空安全運航のための次世代ウィンドプロファイラによる乱気流検出・予測技術の開発」(平成 23~24 年度; 代表者: 橋口)の課題を実施してきた。高度 10 km 程度までの観測を可能とする、次世代の中型ウィンドプロファイラを開発し、レンジイメージング技術により高度分解能を向上させることにも成功した。また、乱気流の検出・予測に関する一応の成果も得た。本課題では、中型ウィンドプロファイラの長期連続観測を継続し、乱気流の検出・予測に関する検討をさらに進め、実利用に耐えうる乱気流の検出・予測技術を開発することを目的とする。
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2013年7月25日作成