Research Institute for Sustainable Humanosphere

共同研究

2013(平成25) 年度 生存圏科学 ミッション研究 12

研究課題

SCOSTEP国際共同研究プロジェクト:CAWSESの推進

研究組織

 代表者 津田敏隆 (京都大学生存圏研究所)
 共同研究者 Nat Gopalswamy (President, SCOSTEP (NASA/GSFC, US))
F.-J. Luebken Vice President, SCOSTEP (IAP, Germany))
Marianna Shepherd Science Secretary, SCOSTEP (York-U, Canada))
Joe Davila Co-Chair, CAWSES (NASA/GSFC, US))
関連ミッション
  • ミッション 1 (環境計測・地球再生)
  • ミッション 3 (宇宙環境・利用)

研究概要

国際科学会議(International Council for Science: ICSU)に所属する国際学協会の多くは、学術講演会を開催するのが主な活動だが、太陽地球系科学委員会(SCOSTEP; Scientific Committee for Solar-Terrestrial Physics)は国際共同研究プロジェクトを企画・実施することが重要な活動であり、SCOSTEP を特色づけている。特に、SCOSTEP は太陽地球系に起こる様々な現象を対象に、7 つの国際学協会が所掌する分野(URSI:電波科学、IAMAS:大気科学・気象学、IAGA:電磁気学・超高層物理学、SCAR:極域科学、IUPAP:応用物理学、IAU:天文学、COSPAR:宇宙科学)にまたがる横断的課題を扱っている。

我々の環境は太陽放射加熱で基本的に維持されているが、さらに短期・長期の太陽活動(コロナ爆発、フレアー、磁気嵐、11 年周期変化など)の影響を受けており、それらに対する応答、および自然界に内在する様々な変動が大気中に生起している。太陽から地表に至る太陽地球結合系におけるエネルギーと物質のフローを科学的に理解すべく、SCOSTEP は CAWSES (Climate and Weather of the Sun-Earth System)と呼ばれる国際共同研究を 2004–2013 年に実施している。CAWSES では、太陽地球結合系に生起する様々な時間・空間スケールの現象を地上装置および衛星で観測し、同時に数値シミュレーションで定量的理解を目指している。CAWSES は 2004–2008 年を Phase I、2009–2013 年を Phase II としているが、現在以下の 4 研究テーマ(Task)を実施している。
(1) What are the solar influences on climate?,
(2) How will geospace respond to an altered climate?,
(3) How does short-term solar variability affect the geospace environment?,
(4) What is the geospace response to variable inputs from the lower atmosphere?

日本は従来から SCOSTEP の研究活動を国際的にリードしている。申請者は CAWSES の立案に参画し、国内の CAWSES 推進にも中心的役割を果たした。その実績から、NASA/GSFC の J. Davila 博士とともに、2011 年より CAWSES-II の国際リーダーに着任し、共同研究プロジェクト全体を運営している。今年度が CAWSES の最終年に当たることから、研究成果のとりまとめを進めている。その一環として、台湾の国立中央大学で 2013 年 7 月 14–17 日に開かれる課題(2)の国際シンポジウムに参加し、国際リーダーとして研究成果の総括を行う。また、2013 年 11 月に名古屋大学で開く国際シンポジウムで、これまで 5 年間に亘る CAWSES-II の成果をとりまとめ、さらに、2014 年以降の後継プロジェクトの構想に関する総合討論を行う。10 年間に亘る CAWSES の研究成果を基礎に、引き続き太陽地球系の全容解明を目指した国際共同研究プロジェクトを推進する予定である。

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2013年7月10日作成

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