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2013(平成25) 年度 生存圏科学 ミッション研究 3

更新日: 2017/09/19

研究課題

熱帯バイオマス植物の持続的生産と利用の応用展開

研究組織

 代表者 梅澤俊明 (京都大学生存圏研究所)
 共同研究者 矢崎一史 (京都大学生存圏研究所)
杉山暁史 (京都大学生存圏研究所)
鈴木史朗 (京都大学生存圏研究所)
山村正臣 (京都大学生存圏研究所)
柴田大輔 (かずさDNA研究所)
三位正洋 (千葉大学環境健康フィールド科学センター)
満 (九州沖縄農業研究センター)
上床修弘 (九州沖縄農業研究センター)
関連ミッション
  • ミッション 1 (環境計測・地球再生)
  • ミッション 2 (太陽エネルギー変換・利用)
  • ミッション 4 (循環型資源・材料開発)

研究概要

熱帯地域における持続的な大規模産業造林は、持続的、循環的な植物バイオマス資源の生産基盤として、我が国の資源確保や地元住民の経済活動・福祉に大きく貢献している。その一方で、遺伝的多様性に乏しい限られた系統の連続的かつ土地集約的な植林に伴う「生産の問題」、土壌栄養分の短期収奪に関する「持続性の問題」、地域住民の生活保証や経済振興といった「社会問題」、木質資源の効率的な材料変換やエネルギー変換および天然有機化合物資源としての活用法の開発に関わる「利用の問題」、など生存圏全体に関わる様々な課題が存在している。これらの課題の解決には、従来の技術では不十分であり、関連学術基盤の深化に基づく圧倒的な技術革新が必須である。すなわち、食糧生産との競合回避、熱帯天然林の更なる伐採を伴わない森林バイオマスや高生産性のイネ科バイオマス植物の増産、有効な資源利用に向けた技術革新などが求められる。このためには、植物分子育種等の技術革新の導入が不可欠である。

本研究では、過去数年間にわたり継続してきた研究で確立された熱帯産業造林樹種の分子育種基盤を用いた実用樹木の代謝工学による育種を展開するとともに高生産性のイネ科熱帯バイオマス植物の持続的生産に関する基盤情報を蓄積する。本研究は、環境保全と経済性の高次の妥協点を達成することを最終目標とするものであり、生存圏科学の重要な一部分を分担する。

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2013年7月10日作成

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